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Aside
待っていたテスト返却日……
「Aすごい!牛沢くんのおかげ?」
「もう、あーちゃんニヤニヤしないでよ恥ずかしい…」
「うっしー今回の古文はいいやん!」
「まぁな」
「Aちゃんのおかげ?」
「……だな」
私達はお互いの苦手教科で高得点を取れた。
苦手だった生物でこんなに高い点数取れたのは牛沢くんのおかげだ。感謝しかない
・
放課後、帰る支度をしていると後ろから名前を呼ばれた
振り返るとそこには牛沢くんがいた
「どうよこの点数。Aのおかげだわ。ありがとな」
「良かった〜!こちらこそありがとう。私のも見て〜」
お互い今日のテスト結果を見せ合う
牛沢くんが苦手だった所はきちんと丸がついていたし、勉強中に間違えていた問題もテストではしっかり丸を貰えていた
「……あのさ、この後空いてる、?」
顔色を伺うように牛沢くんが言う
「空いてるけど?」
「勉強教えてくれたお礼になんか奢るわ。駅前のカフェとかどう?」
まさかの提案に声を裏返してしまいながらも「いいね!」と返事をした
牛沢くんと2人で学校帰りにカフェに行くなんて夢見たい…!帰ったらあーちゃんに電話して伝えなきゃ!
・
牛沢side
テスト勉強の時に見せてもらったクリスマスのイルミネーション。誘おうと決意したものの、学校ではなかなか2人きりになりずらいし、かと言ってクリスマスという大事な日の事をLINEで言うのもどうなのかと悩んでた
悩みながらも放課後カフェへ誘う事が出来た
ここなら2人きりだし学校より話しやすいだろう…
コーヒーをたのむ俺と、暖かいカフェモカをたのむA。
店員にお礼を言って受け取り、カフェモカに鼻を近付け「いい匂い〜」だなんてリラックスしている
「テストも終わったしもう少しで冬休みだね。牛沢くんはどこか出かけたりする?」
Aから話を振られ、頭の中がイルミネーションに誘う事でいっぱいな俺は一言、「正月は宮城行くわ」と言った
「えー!いいな!」
「Aは?」
早く誘えよ俺〜〜〜!!!
「私今のところバイトしか予定無くてさ…あーちゃんと福袋買いに行くことくらいかな」
「あの、さ……25日空いてる?」
自分でも分かるくらい心臓がうるさくなる
「25!?あ、空いてますっ!!」
「じゃあさ、イルミネーションいかね?二人で」
「もちろん!!!」
「はぁ、よかった」
無事に誘えた事にほっとして、コーヒーを飲み干した
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月4日 14時