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レトルトside
放課後、教室でキヨくんから勉強を教えてもらったりゲームをしたりして過ごしていた
ふとTwitterを見ていると学校の最寄り駅の近くでクリスマスにイルミネーションが開催される、という呟きが流れてきた
「キヨくん!コレ見てよ!」
「なに?…イルミネーション?レトさん誰かと行くの?」
「違う!そういう事じゃなくて!」
ボンヤリとしているキヨくんの耳にそっと手を添えて小声で話す
「うっしーとAちゃんで行ったら確実に距離縮むじゃんと思って」
「おおお!天才かよ」
ふふん、と鼻を鳴らしてから廊下に出てAちゃんを探す
……しかし全然見当たらない。もう少し向こうの教室も見てくるか………
・
数分後、キヨくんのいる教室に戻ってきた
「おかえり。遅かったじゃん」
「いや、ちょっと色々あって……。てか普通にLINEしとけば良かったな……」
「確かに。なんで直接行こうとしたんだよ」
キヨくんに笑われながらトーク画面を開く
レトルトAちゃん!これ知ってる?うっしーといきなよ!
送って直ぐに既読が着いた
Aこれ知ってる!結構規模大きいんだよね?牛沢くんの事誘えるかな…緊張する、!!
自信無さげなAちゃんからのメッセージにすぐに返信する
レトルト大丈夫!うっしーこういう所好きだし、今も二人で勉強するくらい気許してるから絶対いける!!!
俺が打つと『頑張ります』とうさぎがガッツポーズをしているスタンプが送られてきた
がんばれAちゃん!
・
家に着いてキヨくんとフジくんと3人でうっしー達の事について通話をしていた
もちろん、今日のイルミネーションの事も話した
「返信来た?」
「お!ちょうど今来た!」
「どうだろう?」
ドキドキしながらトーク画面を開く
Aレトルトくん😭緊張しちゃって誘えなかったよ〜😢でもイルミネーションの話題はだしたよ、!
レトルトそっか!でもそれだけでも頑張ってるじゃん!それにまだチャンスあるし!
「今日は誘えなかったっぽい」
俺が言うとあらら、と心配そうな声で言うフジくん
「まぁもしかしたらうっしーから誘うこともあるかもしれねぇしな!」
この時のキヨくんのポジティブ発言がまさか本当になるとは思っていなかった
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月4日 14時