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ようやく早帰りになり、放課後じっくり勉強出来るようになった


「A、行こ」
「え?教室でしないの?」


不思議そうにしているAの荷物を持って歩き出すと「待ってよ!」だなんてトコトコ後ろを着いてくる



「ここって……空き教室だよね?」
「まぁ見てろよ」



ポケットからわざとらしく出したのは空き教室の鍵
それに対して「なんで持ってるの!」だなんていい反応をくれるA。ただ静かに勉強したいから貸してほしいと教師に持ちかけたら借りられただけなんだけども


2人きりの教室に少し緊張しながらも机を動かして向き合う形にする




「さっそく、古文教えてもらおうか?A先生」
「ふふっ!はい、牛沢くん!」







しばらく古文を教えてもらい、次は俺が生物を教える時間になった
ここは俺達の教室から離れているから静かだし集中して勉強でき、気づけば外は薄暗くなっていた


「う〜ん…牛沢くん、これってどういう事?」
「あ?どれどれ」


先程教えた範囲を自力で頑張っていたAが唸り出したのでAの横に椅子を持っていき座った


「あーこれね。これは……」


するとその時ガラリ!と大きな音を立てて空いた扉








「…ごめん!!!何も見てない!!!」





いきなり来たレトルトが大きな声をだして走っていってしまった




「まてレトルト!!なに誤解してんだ!!!!わりぃ、ちょっとまってて」




廊下の先に居るレトルトに「おい待てって!!」と俺も大声をだして追いかけた








Aside


2人きりの教室にドキドキしつつも、静かだから集中できて、倉庫で勉強していた時よりも牛沢くんの説明が頭に入ってきた
教えてもらった範囲の問題を解いているとどうしても分からない問題があった


「これってどういう事?」
「あ?どれどれ」


向かい合っていた牛沢くんが私の横に椅子を持ってきて座る。問題を読むために身を乗り出しているから余計に距離の近さを意識してしまって心臓がドキドキとうるさい
牛沢くんに聞こえてたらどうしよう……


その時、いきなり大きな音をたてて扉が開いた


振り返るとそこにはレトルトくん。声をかけようとすると「ごめん!!何も見てない!!」だなんて大きな声で逃げ出してしまった
そして「何誤解してんだ!!」と追いかけ出す牛沢くん










さっきまでの牛沢くんの距離の近さもドキドキもしばらく忘れられそうにないです………

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設定タグ:牛沢 , キヨ , フジ、レトルト   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月4日 14時

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