俺がいなくたって。【Kyohei.T】 (ページ5)

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恭平 side

入院して1週間がだった。今日からいろんな治療が始まるんやって。

まずは腕に点滴を刺されて。この薬は、抗がん剤で、副作用で髪の毛が抜けちゃうって。

ベッドから降りる。

まだ歩ける。何もつかまらずに、歩ける。

カラカラ点滴を押しながら、病院の外の広場に出る。めっちゃいー天気やなぁ。

「...俺も、あの鳥見たいに自由になりたい」

大「....高橋？大丈夫か？」

駿「外出て大丈夫なん？」

「...ぁ、2人、」

大「...ほんま、お前。でも元気そうやん」

駿「無理はあかんからな、」

「...ん、病室もどろ、」

3人で病室に戻って。部屋に着けば、ベッドに寝かされた。

大「...どーなん？薬とか、」

「....髪の毛、抜けるんやって。」

駿「じゃあ染めるのはお預けやなぁ、」

大好きな毛染めだって、もうできひんのか。

大「...これ、寄せ書き。」

何これ。斗亜に拓哉に風雅。正門くん、末澤くん。そして、廉くんに、紫耀くん、海人からの寄せ書き。

駿「読んでみ？一生懸命かいてたから、」

そう言われて。メッセージに目を落とす。

"恭平ががんやって聞いて驚いた。服あげるって約束も、ごはん行くって約束もまだ叶えられてないから、早く治してな、？またお見舞い行くし待っててー、永瀬廉"

"恭平くんがおらん稽古場はすごい寂しい。早く病気治して、戻ってきてください！関ジュのみんな待ってますから！！！西村拓哉"

やばい、涙腺が。全部読めへん。

「...ゃだぁ、。俺、なんで俺、、」

大「そんなん言ってもしゃーない、目の前の病気に立ち向かわんことには、」

駿「...だって治るやろ？恭平なら大丈夫、」

ほんま、心強い。