・ ページ21
■ WZ side
MG「 ヌナ！今日の俺、どうだった！？ 」
『 今日も皆さん素敵でしたよ！ 』
MG「 え〜い…そう言う事じゃ無いんだけどな、」
最後の練習を終えると、ミンギュは真っ先にAの元へと駆け寄って行った。
まるで犬みたいに。
求めていた褒め言葉と違ったんだろう、ザマァ。
ミンギュが少しだけ肩を落として飲み物を取りに行った隙に、俺もAの元へと歩み寄って声を掛けた。
WZ「 A、」
『 あ！ウジくん！今日も練習凄かったね〜！ 』
WZ「 おう、ありがとう……ちなみに俺は、」
『 ふふ、ミンギュさんには内緒だよ？ 』
俺もAからの感想が聞きたいと思って、勇気を出して聞いてみようとしたら言葉を遮られた。
まだ、全部言い終わっていないのに。
ミンギュには内緒って…一体どういう事を言われるんだ？なんて俺は内心ヒヤヒヤしているのに、
悪戯っ子の様な顔をしたAが近付いて来た。
その近い距離とふわっと香る匂いに、ドキッとした。
『 ウジくんが1番凄いと思ったよ。』
WZ「 え…？ 」
『 何て表現したら良いのか分からないけど、皆さんより小さい筈なのに、そんなの一切感じさせないくらい大きく見えて。何故か目で追っちゃうの…！ 』
Aの声が耳元で聞こえる。
それはいつもの電話と同じ筈なのに、吐息が微かに掛かるから近くに居るんだと実感させられて、俺の心臓はこれでもかと言うくらいドキドキと煩い。
それと同時に、顔に、耳に、熱が集まった。
Aに褒められた。俺を見てくれていた。
見ていてと言っていたミンギュでも無く、他のメンバーの誰でも無い、俺の事を見てくれていたのが嬉しいのに、頭が真っ白になって上手く言葉が出て来ない。
『 ……あ。ウジくん照れたの？(笑) 』
WZ「 バッ、カ…！照れてねぇ！ 」
『 わぁーい！直接ウジくんの照れ顔見れた！ 』
真っ赤であろう顔をタオルで隠しながらも、その裏の俺の表情筋はゆるゆるでどうしようもない。
ああ…マジで嬉しい。可愛すぎるんだけど。
何故か、俺が照れた事に喜んでいるA。
そんな彼女を見て、俺は少しだけ優越感に浸った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のあ(プロフ) - エルさん» ありがとうございます！不器用な彼が凄く好みで、想像するだけでキュンキュンします(笑)これからもラストまで頑張るので、是非最後まで楽しんでください！ (2021年12月10日 18時) (
レス) id: 625f9eab89 (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - ウジくんの不器用な頑張りを応援しています！発想が面白いし、何より照れ屋のウジくんをウジくんと重ねられるのが良いですよね^_^更新楽しみにしてます！ (2021年12月9日 7時) (レス) @page41 id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 優さん» そんなに気に入ってくださっているなんて…！本当にありがとうございます（ ; ; ）出来る限り毎日更新を心掛けていますが、時間が遅くなってしまい申し訳ありません。優さんの活力になれるよう、これからも頑張ります！ (2021年12月9日 1時) (レス) id: 625f9eab89 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - あすかさん» 読んでくださってありがとうございます！なかなかお話が進まずに、ムズムズするかと思いますが、完結まで楽しんで頂けると嬉しいです。頑張ります〜〜！！ (2021年12月9日 1時) (レス) id: 625f9eab89 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 最近この小説を楽しみに毎日を生きてます…… (2021年12月9日 0時) (レス) id: 19dcd445f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のあ | 作成日時：2021年12月1日 1時
