46話 ページ47
帽子はバジリスクの尾の近くに落ちていた。
Aは帽子に駆け寄った。
ハリ「A！？」
いつの間にかハリーも目を開けていた。
Aが帽子をつかむと、バジリスクも気配に気づいたのか尾を振り上げた。
貴「ハリー！受け取って！」
帽子をハリーに投げ渡すと、バジリスクの尾が振りかざされ、Aを吹き飛ばした。
貴「ぅぅ…」
Aは体を強く打った。
ぼやけた視界でハリーが帽子から何かを引き出すのを見た。眩い光を放つ銀の剣だ。
またリドルの低いシューッという声が聞こえると、バジリスクはやみくもにハリーに襲いかかった。
ハリーはバジリスクの攻撃を危うくかわし、石像に登ろうとしている。
Aは体を無理矢理立たせ、ふらふらと石像に近づいた。
(ハリーがあの剣を刺すことができるように、少しでもスキを作らなくちゃ…)
貴「こっちよ！」
Aは大きい声で呼び、小石をバジリスクの頭に当てた。
バジリスクはAの方を向いた。大きな口を開け、Aを捉えた。
Aの真上から噛みつき、毒牙が肩に突き刺さった。
それと同時にハリーが石像の上からバジリスクの頭に剣を突き刺した。
毒牙の破片をAの肩に残したまま牙が折れ、バジリスクはドッと床に倒れた。
Aは壁にもたれ、ズルズルと崩れ落ちた。
貴「うっ…はぁ…あっ…」
肩に刺さった牙を掴み、引き抜いた。
ハリ「A！！」
ハリーがボロボロの体で駆け寄ってきた。
貴「ハリー…さすがね…」
ハリ「待ってて何か呪文を…杖は…リドル！杖を返せ！」
ハリーはリドルに向かって叫んだ。リドルは笑みを浮かべている。
真紅の影も隣に降りてきた。
貴「フォークス…泣いてくれるの？」
真珠のような涙が肩の傷に滴り落ちた。痛みが消えていき、ぼやけていた視界もはっきり見えてきた。
(どういうこと？不死鳥の涙…そうか！癒しの力！)
リ「ハリー・ポッター、彼女は死んだ。一対一だ…二人だけの勝負だ」
誰もAが回復していることに気づいていない。フォークスは舞い上がり、リドルは杖を振り上げた。
貴「イモビラス！」
リドルは杖を振り上げたまま動きが止まった。
(杖がなくたってちょっとした魔法なら！)
しかしすぐに魔法は解けてしまった。
リ「なぜ死んでいない…」
リドルは驚いている。
フォークスが再び舞い戻ってきて、ハリーの膝に日記帳を落とした。
ハリーはためらいもせず、そばに落ちていた牙をつかみ日記帳に突き立てた。
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あい(プロフ) - 神春さん» 本当に応援してます！！ 無理のないようにこれからも頑張ってください (2022年6月17日 20時) (
レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(^^)やる気に繋がりますので本当に嬉しいです(;_;) (2022年6月17日 20時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ これからも頑張ってください (2022年6月1日 18時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - ぱぁさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新遅くて申し訳ないです…少しずつ投稿しますのでよろしくお願いします^^ (2021年12月23日 19時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 自分の好み過ぎて何回も見返してしまいました!!神春さんのペースで更新頑張って下さいこれからも応援しています!! (2021年12月10日 6時) (レス) id: d68a7d500c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神春 | 作成日時：2019年2月27日 0時
