43話 ページ44
グチグチと言っているロックハートの背中をロンが押した。
滑り落ちて見えなくなるとすぐにハリーが続き、ロンも降りていった。
Aも3人を追ってすぐに滑り込んだ。
パイプは曲がりくねりながらとても長く続いていた。
パイプが平らになり、出口から放り出された。
ドスっ
貴「いてて…」
ロン「大丈夫？」
ロンも自分の腰をさすりながらAに手を差し伸べた。Aはその手を握りながら立ち上がる。
ハリーとAは杖で光を灯した。
4人は歩き出した。トンネルの中はじめじめしている。
ハリ「みんないいかい。何かが動く気配がしたらすぐに目をつぶるんだ」
トンネルのカーブを曲がった。
ロン「あそこに何かある…」
ロンの声がかすれていた。
先を見るととても大きく曲線を描いたようなものだった。行く手を塞ぐようにそれはあった。
Aは近づいて光を当ててみた。
貴「蛇の抜け殻よ」
とても大きな蛇の抜け殻だった。
ロン「なんてこった」
ロンが力なく言った。
ロックハートも腰を抜かしていた。
ロン「立て」
ロンがロックハートに杖を向けると、急に立ち上がりロンに飛びかかった。
ロンの手から杖を奪ったようだ。
ロック「坊やたち、お遊びはこれでおしまいだ！私は学校に戻り女の子を救うには遅すぎたと言おう。君たちの無惨な死骸を見て哀れにも気が狂ったと言おう。さぁ、記憶に別れを告げるがいい！オブリビエイト！」
ロックハートはテープで張り付けてある杖をかかげた。
貴「プロテゴ！」
Aはハリーとロンを覆うくらいの呪文を張ったが必要なかった。
ロックハートが持つ杖は小型爆弾なみに爆発したのだ。
天井が崩れ、ハリーはAを庇いながら横へ避けた。
貴「ロン！」
ハリ「大丈夫か！ロン！」
ロン、ロックハートとハリー、Aの間に岩の塊が壁のように立ち塞がってしまった
ロン「ここだよ！僕は大丈夫だ」
貴「どうしよう。この岩を魔法で砕くにはここは狭すぎるわ」
ハリーは少し考え、向こう側のロンに声をかけた。
ハリ「そこで待ってて。もし1時間で戻らなかったら…」
ロン「僕は少しでもここの岩を崩してみるよ。君たちがここを通れるように…だから…」
ハリ「それじゃまた後でね」
ハリーの声は震えていた。
ハリーとAは巨大な蛇の皮を超えて先に進んだ。
何度もくねくねと長い道を曲がり進み続けた。
遂に前方に壁が見えた。二匹の蛇が絡み合った彫刻が施してある。
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あい(プロフ) - 神春さん» 本当に応援してます！！ 無理のないようにこれからも頑張ってください (2022年6月17日 20時) (
レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(^^)やる気に繋がりますので本当に嬉しいです(;_;) (2022年6月17日 20時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ これからも頑張ってください (2022年6月1日 18時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - ぱぁさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新遅くて申し訳ないです…少しずつ投稿しますのでよろしくお願いします^^ (2021年12月23日 19時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 自分の好み過ぎて何回も見返してしまいました!!神春さんのペースで更新頑張って下さいこれからも応援しています!! (2021年12月10日 6時) (レス) id: d68a7d500c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神春 | 作成日時：2019年2月27日 0時
