40話 ページ41
貴「ハーマイオニー、もうすぐだからね…」
Aは硬直しているハーマイオニーの頬に手を触れ声をかけた。
ロン「聞こえてないと思うよ」
Aがジロっとロンを見ると、ロンはすぐさま目をそらした。
ハリ「ねぇ、何か握りしめてる」
ハリーがハーマイオニーの手からくしゃくしゃの紙切れを取った。
しわを伸ばして広げる。
貴「それは、あの本の破れてたページだわ」
紙にはバジリスクのことが書かれていた。下の方にハーマイオニーの筆跡でパイプと書かれている。
ハリ「そうか…バジリスクはパイプの中を移動していたんだ。だから見つからなかったんだ」
貴「ハリー、あなたが聞こえていた声はもしかしたらバジリスクの声だったんじゃないかしら？」
ハリ「そうだ！僕は蛇語がわかるから…壁の中からあの声が聞こえていた！」
ロン「秘密の部屋への入口だ！もしトイレの中だったら？」
ロンがハリーの腕をつかんでかすれた声で言った。
ハリ「嘆きのマートルのトイレだったら！」
3人は今までのすべての手がかりがつながったように感じた。
ロン「これからどうする？」
ハリ「職員室へ行こう」
3人は誰もいない職員室に来た。
貴「まだベルは鳴らないの？そろそろ休憩の時間じゃないかしら」
Aがそう言ったとき、廊下にマクゴナガル先生の声が響いた。
マク「生徒は全員、それぞれの寮にすぐに戻りなさい。教師は全員、職員室に大至急お集まりください」
ロン「また襲われたのか？どうしよう、寮に戻る？」
ロンとAがハリーを見る。
ハリ「いや、いったい何が起こったのか聞こう」
ハリーがそう言うので、Aは教師のマントがぎっしり詰まっている洋服掛けの中に2人を引っ張りこんだ。
息を潜めて待っていると先生方が次々と職員室に入ってきた。
マク「とうとう起こりました。生徒が一人、秘密の部屋に連れ去られました」
マクゴナガル先生がそう言うと、他の先生方に思わず悲鳴を上げたり、口を覆ったりする者がいた。皆が困惑する中、マダム・フーチが口を開いた。
フーチ「誰ですか？」
マク「ジニー・ウィーズリー」
隣に立っていたロンがへなへなと倒れ込みそうになり、Aはとっさに支えた。Aも相当ショックを受けている。
マク「全校生徒は明日、帰宅させなければなりません」
職員室のドアがもう一度開き、誰かが入ってきた。
ロック「大変失礼しました。何か聞き逃してしまいましたかな」
ロックハートだった。
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あい(プロフ) - 神春さん» 本当に応援してます！！ 無理のないようにこれからも頑張ってください (2022年6月17日 20時) (
レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(^^)やる気に繋がりますので本当に嬉しいです(;_;) (2022年6月17日 20時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ これからも頑張ってください (2022年6月1日 18時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - ぱぁさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新遅くて申し訳ないです…少しずつ投稿しますのでよろしくお願いします^^ (2021年12月23日 19時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 自分の好み過ぎて何回も見返してしまいました!!神春さんのペースで更新頑張って下さいこれからも応援しています!! (2021年12月10日 6時) (レス) id: d68a7d500c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神春 | 作成日時：2019年2月27日 0時
