20話 ページ21
貴「…何かしら」
Aは返事をする。いつもドラコにかける声よりも冷たい。
ドラコはたじろいだ。
ド「今日の…昼間のことを謝りたくて」
貴「謝る？私に？」
ドラコの表情が歪む。
ド「…すまない」
声を絞り出すように言った。
貴「…はぁ」
Aがため息をつくとドラコの肩がびくっとなった。
貴「ドラコの家系が純血主義で、それを誇りに思っていることも知っている。理解もしているわ。…ただ、たとえ理解しているとは言え、あの言葉は許せない」
ド「っ、すまなかった…」
貴「謝るのなら私にではないでしょう」
ドラコの顔がさらに歪む。
どうしてもハーマイオニーには謝りにはいけないようだ。
(やっぱりドラコにもプライドがあって、ハーマイオニーに謝りに行けないわよね)
貴「…ハーマイオニーに謝りに行けとは言わない」
ドラコは少し安堵したようだった。
貴「だけど、私と約束して。もうあの言葉は言わないと。約束を守るなら、ドラコのこと私は許す。これからも私はあなたのことを見捨てないわ」
Aはドラコの瞳をじっと見つめた。
ド「…わかった。約束する」
ドラコもAの碧い瞳を見つめる。
Aはその言葉を聞くとニコッと微笑んだ。
貴「約束ね！」
二人は握手を交わした。
貴「あ！ドラコ、シーカーに選ばれたんでしょ？おめでとう！飛ぶの上手だものね。それなのにハーマイオニーったらあんな言い方して…
そりゃドラコだって良い気しないわよね」
あ、でもあの言葉は言っちゃだめよ、とドラコに念を押す。
ド「あぁ。わかったって」
ドラコは笑いながら言う。
貴「スリザリンとの試合楽しみだわ。負けないからね」
ド「フッ、僕に勝てると思っているのか？」
手加減しないぞという言葉とは裏腹に、Aとまた普通に話せるようになったことを喜んでいるのか嬉しそうな表情だ。
―――――
夜もふけたころ、Aはグリフィンドールの談話室で先程図書館で借りた本を読んでいた。
(ハリーとロン遅いなぁ)
罰則を受けている二人を待っているのだ。
少しするとハリーが戻ってきた。
貴「おかえり、ハリー。お疲れ様」
ハリーに罰則はどうだったか聞いてるとヘトヘトに疲れているロンも帰ってきた。
貴「お疲れ様、ロン」
二人の愚痴を聞いているとハリーがロックハートの部屋で聞いた変な声について話しだした。
ロン「ロックハートは聞こえなかったのか？」
貴「なんだったんだろうね」
ハリ「僕もわからない」
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あい(プロフ) - 神春さん» 本当に応援してます！！ 無理のないようにこれからも頑張ってください (2022年6月17日 20時) (
レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(^^)やる気に繋がりますので本当に嬉しいです(;_;) (2022年6月17日 20時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ これからも頑張ってください (2022年6月1日 18時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
神春(プロフ) - ぱぁさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新遅くて申し訳ないです…少しずつ投稿しますのでよろしくお願いします^^ (2021年12月23日 19時) (レス) id: 75339c90be (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 自分の好み過ぎて何回も見返してしまいました!!神春さんのペースで更新頑張って下さいこれからも応援しています!! (2021年12月10日 6時) (レス) id: d68a7d500c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神春 | 作成日時：2019年2月27日 0時
