検索窓
今日:16 hit、昨日:2 hit、合計:9,185 hit

↓part1 ページ7

今日は、私の国の屋敷でパーティが開かれる



色々な国の人が、次々にやってきた



もちろん私も強制参加で、いつもより豪華なドレスを身につけさせられた



夜になり、パーティはいつも通り盛大に開かれた



「また会いましたね。お嬢さん」



パーティ会場に現れたのは、こないだの西の国の王子様だった



「ああ、ごきげんよう。それでは」



なんとなく嫌な予感がしていたので、この場を去ろうとした



が、彼に腕を掴まれてしまった




「僕と一緒に踊りませんか?」



「私、ダンスは得意ではないの。他の人と踊ったほうが…」



そうだ、だからパーティなんて嫌いだ



ダンスなんてもうしたくない



大勢の前で恥をかくのだったら、しないほうがマシよ



「大丈夫です。僕に任せてください」



そう言って、私の手を取り、ダンス場まで連れていかれた



踊りたくないのに…



この人、穏やかそうに見えたけど、結構強引なのね



「さあ、いきますよ」



「え…!まっ、」



許可してないと言いたかったけど、瞬く間にダンスが始まった



最初はぎこちなかったものの、だんだんステップを踏めるようになってきた



なにこれ…自分が別人みたい



踊ってる、私、踊ってるわ



今まで男性と踊ったことはあるけど、失敗続きだった



でも、今日は違う



彼のおかげで、踊っているのが楽しい




あっという間に時間は過ぎて、一曲が終わった




「すごいわ貴方!私、こんなに踊れたの生まれて初めてよ!」



「それは、よかった」



「とても、とても楽しかったわ!ありがとう」



「いえ、お礼を言うのはこちらです。世界一のお姫様と踊れて、光栄です」



優しい微笑みを浮かべて言った



「この後…」



「お嬢さん、今度は俺と踊りませんか?」



彼の言葉を遮るかのように、東の国の王子様は言い放った



「君、今お嬢さんは僕と話してるんだけど…」



先ほどとは違い、西の国の王子様は黒いオーラを漂わせた



「なんだよ、別にお前だけのお嬢さんじゃないだろ?」



それに対抗してなのか、東の国の王子様も黒い笑顔を見せた




2人の間には険悪のムードが漂いきっている



こ、これは止めたほうがいいの…?



てか、もしかしなくても私の取り合いになってる!?



いやいやいや、自意識過剰すぎるわ



とにかく、この場を収めないと…!



「あ、あのー」

↓part2→←set 3 ロメオ【七瀬陸】【九条天】



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひな x他1人 | 作成日時:2018年5月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。