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↓part1 ページ13

前髪を切ったあの日から私は少しずつ変わっていった


もっと女の子らしくなろう


そうして上手くいったら三月くんに意識してもえるかもしれない


そんな希望を胸に、毎日を過ごしていた





______
___
_




今日は、クラスのみんなで夏祭り


いつもの私だったら、断っているか、無難な服で行くはずだった


でも、今日の私はちがう!


全身鏡の前で自分を見る


ピンクのスカートに、お花の髪飾り



いわゆるオシャレというものをしてみた



変じゃ、ない、かな


勢いで着たのはいいものの、自信がなくなってきた









……もうどうにでもなれ!!今日の私は可愛いんだ!!


やけくそになりながら、私は家を飛び出した







.







集合場所に行くと、クラスメイトたちはほぼ集まっていた


「おー!A、こっちこっち!」


『ぎ、ギリギリセーフ…?』


「全然大丈夫だよ!てか今日のAの格好、可愛いね!」


『ほ、ほんと!?』


「ほんとほんと」


よ、よかった…


キョロキョロと周りを見渡すと、三月くんの姿が見えた


今日もキラキラしてるな…



今日、話せるといいな…





その後は、みんなと出店を回って楽しんだ









.









日は沈み、そろそろお開きというところで花火をすることになった


私はみんなとすこし離れて線香花火をしていた


打ち上げ花火もいいけど、こういう花火も好きだなぁ


パチパチと音を鳴らしている花火


今日一日、三月くんに話しかけようとしたけど上手くいかず、気づいたときにはこんな時間になっていた


あーあ、せっかく一緒に夏祭りに来たのに、もったいないことしちゃった









「お、Aは線香花火か?」


『え、うわぁぁ!!』


予想外の人物の登場に動揺して手元が狂い、線香花火は地面へと消え去ってしまった


「はは、驚きすぎだろ」


夜なのに眩しい笑顔を振りまいている


『み、三月くん…』


びっ、くりした、心臓、止まるかと思った


な、なんでここに…


さっきまで、手持ち花火をしてたはず…


「俺も線香花火しようかな」


三月くんはそう言って、線香花火に火をつけた


周りには、人がいないと、いうことは


ふ、二人きり……!?


緊張してきた、心臓が脈打つ速度が早くなる


というか、なにか話さないと!


せっかくこっちにきてくれたんだから


「Aってさー」

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作者名:ひな x他1人 | 作成日時:2018年5月1日 0時

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