─報われたね ページ21
side樹
その後ステージ裏で自然と6人で集まっていた
誰が何かを言うわけでもない
ただ6人で円になって肩を組んでいるだけ
デビューを言い渡された日
俺たちは6人で飯に行った
そこで俺は辞退を提案した
この世界が仲良しこよしではやっていけないことなんて知っているし
なんなら俺たちが1番わかってるんじゃないかってぐらい知っている
だけどやっぱり俺は7人でSixTONESをやりたかった
でもこれは俺のわがままであって
ここでデビューを蹴ったらもう二度とチャンスが来ないかもしれない
だから3日後もう1回話し合おうと提案した
それまでにお互い考えてこようと
結果7人でのデビューを目指そうという事になった
すぐジャニーさんに伝えた
最初は驚いた顔をしてたけど渋々承諾してくれた
でも1週間後また病室に呼ばれて
やっぱりデビューしなさいと言われた
日に日に弱っていくジャニーさんに強く反抗できず
ヌルっと俺たちのデビューが再決定した
俺たちはもちろん今まで
ファンのみんなに喜んで貰うために活動してきたけど
実はAに届けるためにも活動してきた
世界のどこかにAはいるからAに届くようにって活動してた
バカだよな
だけどそれが俺達にできる精一杯だった
ジェ「報われたね」
ふとジェシーが言った
多分全部含めて言ったんだと思う
SixTONESがラストチャンスだと思って
どんな仕事も死ぬ気でやって
デビューを目指し続けてきた俺達
Aとまた活動がしたくて頑張ってきた俺達
デビューが決まってAが戻ってきてくれて
全てが報われた気がした
ジェシーの言葉に全員がよりいっそう泣いてしまった
高「バカジェシー
これ以上泣かせんなよ」
森「ほんとだよ笑
今本番中なんだけど」
ジェ「ごめん笑
でもほんと良かった」
樹「だな」
そして今俺の腕の中にはAがいる
沢山伝えたいことがある
沢山話したいことがあるなのに
口から出た言葉は
樹「バカ、」
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糸山露子(プロフ) - 早く続きが読みたいな (2023年5月12日 5時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:s | 作成日時:2022年10月15日 1時