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『どうした？』
「松村せんぱーい」
珍しいじゃん、と悔しいけど低くて落ち着くかっこいい声をだしたのは、ひとつ上の松村北斗先輩。
去年まで、同じ高校の図書委員としてかなり良くしてもらった。
頼れる先輩だけど、人見知りなくせに心を許すと長い話が止まらないから、ちょっと面倒くさいときもあるなんて、言っちゃいけないけど。
卒業して大学生になって上京した今でも、たまに連絡をくれて、会うことはないけど電話越しで勉強を教えてもらったりすることもある。
…そして、私が樹のことがずっと好きなのも知ってる。
「あのですね、」
『なあによ、はっきりしなさいよ。』
「…樹に彼女が出来たって言ったら、どうします？笑」
『は？』
私が聞いたときより驚いている先輩が面白くて。
お人好しで優しすぎるのは変わっていないみたいで、ちょっと安心した。
「相手は超可愛い子なんです。敵わない、私なんか。」
『そう、』
貴方も充分可愛いよ、って。
いつもバカにしてばっかのくせに、今日だけ優しいのやめてください。
『大丈夫なの、貴方は。』
「んー、案外大丈夫そうですよ。」
そんなの嘘。泣いたりすることがないだけで、心のなかでは気を緩めたら泣いてしまいそうなくらいめちゃくちゃ傷ついてる。
先輩に電話したの自分なのに、自分の気持ちに嘘までついて、私は何がしたいんだろう。
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飴宮(プロフ) - akikumaさん» コメントありがとうございます♡ 楽しみにしててください！🎶 (2022年8月26日 19時) (
レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - どんな変化が起きるのか…気になる！気になる！続編楽しみにしてます！！ (2022年8月26日 18時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年8月15日 17時
