30話 side kone ページ32
客の誘導が一段落してからずっとステージ発表をひとらんと見ていた
それも終わりに近づいてきた頃、会場の隅に違和感を感じた
あそこにおるの、Aか？
あれって誘導の時に入ってったチャラいやつちゃうか？
Aに手出そうとすんなら許さへん
ひとらんに「ちょっと外すわ」とだけ言って男たちの方に近づく
すると、Aが怯えたように震えているのがわかった
「その子に何か用ですか」
焦って大声を出しそうになったけど一旦我慢
男たちは「は？」と振り返った
「別に遊びに来ただけだよ〜、そんな怖い顔すんなって」
「そうそう、俺ら伊勢川と同じ中学だし？」
Aの同級生
普通だったら「そうですか」と引き下がるところだが、俺はAの過去を知っている
こいつらは絶対友達じゃない
「手、出さんといてや」
「は？あんたには関係ないだろ。俺らと伊勢川のことなんだからさあ」
Aと男たちの間に立つと、Aは俺の制服の裾を掴んだ
その手は震えていた
「関係ある。俺はこいつの先輩や、見過ごすわけには行かへん。
それに、お前らがAの中学生活めちゃくちゃにしたんやろ!?全部知っとる」
思わず声を荒げると、ひとらんが驚いたような表情を浮かべて走ってきた
幸い、他の客はステージに気を取られて気づいていないよう
「ちょ、コネちゃん何してんの!?お客さんもいるのにそんな､､」
「ひとらんすまん、A連れてってくれ」
ここからは俺とこいつらの問題や、Aを巻き込むわけにはいかん
それに、言わなきゃ気が済まんことは出来れば聞かれたくない
Aが体育館を出たのを確認してから口を開く
「Aはなぁ、俺の大事な後輩やねん。せやから、あんなに怖がらせるなら帰ってくれへんか」
「いやいや、せっかくきてんのにその態度何？てかまじでお前には関係ねーからさ、下がっててよ」
男の言葉を聞いてもう我慢が効かなくなった
関係ないわけ無いやろ、俺は、俺は､､､
「好きな女が傷ついてんの見て下がれるわけ無いやろ!!俺の大事な後輩やし、大切な存在やねん。お前らなんかに傷つけられてたまるかよ」
俺は指の関節を鳴らしてさらに続ける
「これ以上は、他の客に迷惑になるし
こっちも下手に問題起こしたくないねん。悪いけど帰ってくれ。
それに、Aを傷つける奴の顔なんて見たないわ」
男たちは、舌打ちをして体育館を出て行った
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レナ - 頑張ってください！番外編絶対見ます！トンシャオロボロ楽しみですううう！！ (2017年10月9日 8時) (
レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - レナさん» ああありがとうございます!!読み返して頂けているとは……(号泣) 文才も語彙力もまだまだ成長していきたいです！どうか番外編も見てやって下さい…*_ _) 長文大歓迎ですよー！^^* (2017年10月7日 8時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 1話から読み返しに戻って来た者です。やっぱり読んでいると、貴方様の文才、語彙力がすごいことすごいこと…！遅れましたが、本編完結おめでとうございます！これからも頑張ってください！長文失礼いたしました！ (2017年10月6日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
サラ男。(プロフ) - 岡崎 響さん» そうやって言ってくれるの嬉しい(;_;)まだ小説にしてないから全然大丈夫だよ！！がんばろー！ (2017年2月27日 12時) (レス) id: 610db604ae (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - サラ男。さん» ↓タグつけるの忘れてた！返信遅れてごめんね!! (2017年2月27日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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