19話 side htrn ページ21
「やっぱり、」
1階玄関ホール、自販機横のベンチに座っているAちゃん
「どうしたのAちゃん」
「...ひとらんさん」
俺の名前を呼んだ彼女の隣に座る
「眠れないの？」
「はい、少し」
「そっか〜、俺も目覚めちゃってさあ。そしたらAちゃんいなかったから、どうしたのかなって思ってね」
少しの沈黙のあと、Aちゃんが口を開いた
「本当は、高校で部活に入るつもりはなかったんです」
「ああ、言ってたもんね」
「中学2年生になる少し前に辞めました」
「何部だったの？」
「...演劇部、でした。」
演劇部か、今の彼女からはイメージしにくいけど
そこで俺は中学の頃のことを思い出した
「俺が通ってたところにも演劇部があってさ。1年生にすごく演技の上手い子がいたんだって」
Aちゃんはおれの方に視線を向けて静かに耳を傾けていた
「でもね、トラブルがあって辞めちゃったらしいんだ。」
「凄く明るくて、よく笑って、部活でもムードメーカーでしたか？」
「...そうだね、友達はそう言ってた。そこまではっきり言えるのって､､､」
俺が尋ねると、Aちゃんは悲しそうに目を伏せた
「部長、私に言ってくれました。Aちゃんがいると部活が明るくなるね、って。ムードメーカーだね、って」
「じゃあ、あれはAちゃんのことだったの､､？」
「私とひとらんさん、同じ中学だったんですね」
微かに笑みを見せたAちゃん
作り笑いだと、明らかにわかった
「Aちゃん。俺、笑ってくれるようになったのは嬉しいよ。でも、無理して笑うのはやっぱり違うよ。
本当に楽しい時に笑ったらいいじゃん、無理に直そうとしなくてもいいんだよ？自分のペースでのんびり、ね？」
「...ありがとうございます」
良い事を言おうなんて思ってない
ただ、本心を伝えられればいい
「もう遅いし、とりあえず戻ろうぜ」
「はい、」
Aちゃんの頭に手をポンとのせて呼びかけると、少し照れくさそうに笑ってくれた
それでいいんだよ、
時間はたくさんあるんだから
会議室に戻って布団に入るとAちゃんはすぐに眠っていた
まだ、不安だったんだろうな
「うわ、もう3時だ､､､ おやすみ、Aちゃん」
再び俺も眠りについた
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レナ - 頑張ってください！番外編絶対見ます！トンシャオロボロ楽しみですううう！！ (2017年10月9日 8時) (
レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - レナさん» ああありがとうございます!!読み返して頂けているとは……(号泣) 文才も語彙力もまだまだ成長していきたいです！どうか番外編も見てやって下さい…*_ _) 長文大歓迎ですよー！^^* (2017年10月7日 8時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 1話から読み返しに戻って来た者です。やっぱり読んでいると、貴方様の文才、語彙力がすごいことすごいこと…！遅れましたが、本編完結おめでとうございます！これからも頑張ってください！長文失礼いたしました！ (2017年10月6日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
サラ男。(プロフ) - 岡崎 響さん» そうやって言ってくれるの嬉しい(;_;)まだ小説にしてないから全然大丈夫だよ！！がんばろー！ (2017年2月27日 12時) (レス) id: 610db604ae (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - サラ男。さん» ↓タグつけるの忘れてた！返信遅れてごめんね!! (2017年2月27日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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