4 入社一週間 ページ4
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洗い物が終わって、手を拭いた後ダイニングテーブルについてしまった。
そしてテーブルの上の缶ビールを少し持ち上げ、中身が入ってるのを確認して、口元に運んでいる。
私はお皿を棚に片付けながら、返事を考えてた。
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A「もう少しだけ時間ちょうだい」
有岡の目の前に座った。
黒目がちなまん丸な目を、じーっと見つめた。
「ふっ」って鼻で笑われて、視線をそらされた。
A「あ、そうだ!
シフト表出たから、早番の日は、一緒にご飯食べよ!
なんか作るようにするから」
有岡「え、いいの?」
A「自分の為だけに料理するのって、面倒なんだよね。
いつまで続くか分からないけど、やってみようかなーって思って」
有岡「遅番の日は何時まで?」
A「早番は16時、中番ってのもあってそれは18時まで。
遅番は19時半までなんだけど、もしお迎えが来ないとかだと、もっと遅くなるらしいの」
有岡「そっか、確実に八時は過ぎそうだな」
A「うん」
有岡「俺も、今は研修中だからだいたい定時にあがれるっぽいけど、配属になったら分かんねえよな」
A「そうだよね」
有岡「遅番の日でも、会いたい時は連絡していい?」
A「えっ、いいけど、お風呂入ったりしてるかもよ」
有岡「うん、疲れてる時は言って。
少し声聞くだけでいいから」
A「うん……いいよ」
こんな決まりを作って、一週間過ごした。
土曜は出勤だったけど、乗り換えの駅まで迎えに来てくれて、少しだけドライブデートをした。
家に帰ると、なんと有岡が夕飯を作ってくれてあって、有岡の家で食べる事になった。
メニューはお鍋で、居酒屋でバイトしてた時に覚えたらしい。
一度火を入れてあって、温め直して、すぐ食べられるようになっていた。
居酒屋のバイトも、役に立つことがあるんだね。
日曜は、お父さんから引き継いだ車に乗って、スーパーに行ったり、ランチしたり。
運転の練習を兼ねて、有岡ナビに従って、私にしては結構走った。
そして夕飯はうちで一緒に作って食べて、別々にお風呂に入ってから、有岡んちで映画を観るっていうのは定番になりそう。
翌週も、必死に働いて。
土曜日が休みだったから、一緒にデパートにネクタイを買いに行き、ちょっと早いお誕生会を、二日かけてやることにした。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2019年6月20日 23時