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A「今日は洗い物私がする」





有岡「俺がやるって」





お腹をさすってたのに、急に立ち上がった。

そしてキッチンにお皿を運びだした。

きっと、家では何もやってこなかったと思うのに、一生懸命やってくれてる。





A「一緒にやったら、早いか」





有岡「うん!」




ニコッて笑った顔に、かなり弱い。

私が洗って、有岡がふいてくれてる。

その間も、この後どうするか話して、やっぱりお風呂に入ってから、有岡んちで映画を観る事になった。





A「ケーキ、持って行くね」





有岡「あ、俺が持って行っとく」





A「まだライター持ってる?」





有岡「それはある」





A「プレゼントは私が持って行く」





有岡「うん。

  今、八時だから、また九時集合な」





A「分かった」











急に静かになり、緊張が増した。

慌ててお風呂をため、この後着る服を選んだ。

いつもジャージやスウェットだから、部屋着用の長いワンピースにして、カーデガンを羽織る事にした。

下着は‥…念の為、お気に入りの物をと。






九時になったので、ネクタイと残ってたビールを持ち、有岡んちのチャイムを鳴らした。

いつものスタイルで出てきた。






有岡「全然、腹減ってねえんだけど。

  えっ!何かいつもと違うじゃん」







A「え、うん……」





いつもの有岡なのに、私だけが、かなり緊張してて。

部屋に通されて、冷蔵庫にビールをしまった。

飲み物と調味料以外、何も入ってない冷蔵庫。

そこにさっきのケーキが、ドンって入っている。






A「ケーキ、ふーして、一口だけ食べない?」





私の計画では、その後だから。





有岡「そうだな、A、寝ちゃうといけねえし」





ニヤニヤと笑われている。





冷蔵庫からケーキを出し、箱からも出した。

そして、三本のローソクを立て火を点け、今回は忘れずに、ケーキと有岡の写真を撮った。

そして歌を歌い、有岡は一発でローソクの火を吹いて消した。





A「おめでとう」





有岡「ありがとう」




四等分に切って、その四分の一の所を、二人でそのままつっついて食べた。

苺はくれるって言うから、いただく事にした。





冷蔵庫から缶ビールを出し、プシュッと開け、歩きながらグビグビと飲んでいる。

差し出されたから、緊張を和らげるために、私もグビグビって飲んでみた。









 

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作者名:やまぱん | 作成日時:2019年6月20日 23時

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