検索窓
今日:10 hit、昨日:23 hit、合計:355,607 hit

6 ページ6






母「A、お母さんには話しづらい?」




こんな悲しそうなお母さんを見たのは初めてだった。





A「心配かけたくなかった・・・」





母「なんであんな事されたか、身に覚えがあるの?」





A「・・・うん」






母「そっか・・・」






そんな時、リビングから玄関にちょっと顔を出したおばさんが





有岡母「おばさんでよければ、聞くよ」












そんな事を言ったので、悲しかった気持ちが急に怒りに変わって、つい





A「おばさんには絶対言いません!

  自分の息子の事だって、ちゃんと見れてないじゃないですか!」






大きな声で反発してしまった。


有岡のおばさんは、ビックリして




有岡母「ご、ごめんね。

  余計な事、言ったわ」






A「もう帰ってください!

  二度と来ないでください!」





こらえてた涙があふれ、いつも思ってた事が口から勝手に出た。


そして、自分の部屋に入った。


ベッドの布団をかぶり、声を出して泣いた。













痛い・・・・痛いよ。



口元の傷も、心も、頭も、全部痛いよ。










玄関の扉が閉まる音がした。

おばさん、帰ったんだ。





部屋のドアをノックし、お母さんが入ってきた。









母「A、お腹空いてない?

  朝からほとんど何も食べてないじゃない。

  果物なら入る?」





ゆっくり、かぶってた布団を降ろし「うん」とひと言だけ発した。






母「大ちゃんと、なんかあった?」






お母さんってすごいって思って。

だから、「何もない」って答えた。













ダイニングテーブルで、夕飯の果物を食べてた。


相変わらずお父さんの帰りは遅い。


お母さんと二人、いつもより静かな食卓。




きっとお母さんは聞きたい事いっぱいあると思うけど、何も聞かないで寄り添うだけ。




洗い物をしながら聞かれた。




母「明日は行けそう?」





A「うん・・・」





お母さんの顔に、フッと笑顔が出た。

よかった・・・











っとその時だった。


こんな時間にうちのチャイムが鳴った。



インターフォンには有岡のおばさんが映り、「夜分遅くすみません」なんて、いつも言わないような事を言っている。



お母さんが玄関に出て、声だけリビングで聞いていた。








小さく「いてっ」って聞こえた声は有岡の声で、「こんばんは」というのは有岡のおじさんの声だった。

7→←5



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (437 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1444人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP , Daiki
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまぱん | 作成日時:2018年8月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。