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Daiki




この公園まで一緒に帰ってくるやつはいないのは知っていた。


ブランコに乗って、Aの影を待った。

















有岡「A!」






薄暗い公園から、突然Aを呼んだので、ビクッとしてこっちを見ている。






有岡「あ、俺。

  ちょっと、いい?」






もちろん「俺」だけで、誰か分かったようで、ゆっくりと公園の中に入ってきて、俺が荷物を置いてあるベンチに自分の荷物を置き、隣りのブランコに腰掛けた。






A「おばさんいないの?

  鍵、ない?」






そんな事で呼んだと思ってんの?

どうせ俺との関係はそんな感じかと思うと、ため息が出る。







有岡「いや…

  あのさ、昼休みの事なんだけど」






俺の顔をのぞきこんでたのに、途端に前を向いてしまった。






A「・・・うん」






有岡「高木先輩、だっけ?」






A「初めましてだから、私だってよく知らないけど」






有岡「そっか、そうだよな。

  なんか、あれ・・・どうしようと思ってんの?」







A「うん、有岡に聞こうと思ってたんだけど」






え?何?

俺の好きなやつが誰とか?

どうやって断るとか?

私の事、好き?とか?








有岡「うん・・・何?」





ドキドキしてた。

俺が言わなくても、Aから告白されるんじゃねえのかって。





俺の事、じーっと上目づかいで見ている。

丸い目が可愛くて、「俺も好きだよ」って先走りそうになってた。










それなのに・・・











A「好きじゃなくても、一緒にデートとか出来るんだよね?

  そんなに好きじゃなくても、もしかして本気で好きになれるかなって思うんだよね?」







有岡「えっ・・・」







A「彩ちゃんとは、そうやって始まったんでしょ?」







有岡「いやっ・・・えっ・・・」





この感じ・・・とりあえず付き合ってみるって事?

予想外の質問に言葉をなくした。






A「バスケ部の女子に聞いてみたの。

  聞いてみるっていうか、からかわれて教えてくれたんだけど」






有岡「・・・うん」






A「すごく優しくて、いい人みたいなのね。

  スタイルもいいし、人気もあるらしくて。

  なんでこんな一年がいいのか分からないけど、でも私・・・」






有岡「Aだって可愛いよ」





もうすでに手遅れだけど、俺の気持ちを伝えてみた。



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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年8月29日 23時

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