背中合わせのシンパシー2(Daiki.A) (ページ28)

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28　運動会　修学旅行ページ28

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先生に「どうだ、やれるか」なんて言われたけど、どうみても自主的じゃないじゃん！

でもね、やる事にしたの。

葵ちゃんも一緒にやる事になったし。

きっと、思い出になると思うから。

隣りでニヤニヤしながら、やっと帰れるみたいな顔してるし。

有岡は、赤組の応援団長をやる事になったし、

朝練と放課後練と、一生懸命頑張ってた。

少しだけ低くなった声が、カッコよくて。

みんなをまとめてる姿も、好きだし。

彩ちゃんとは共有してない時間に優越感を覚えてて。

あーなんて嫌なやつなんだろ、私・・・って何回も思ってた。

運動会当日も、盛り上げてたし。

団長自ら、紅白リレーのアンカーを務めてて、今年は遠慮なく、有岡の名前を何回も叫んだよ。

肩から斜めにかかるタスキに、騎馬戦で汚した体操服と、男っぽさに溢れててドキドキした。

リレーは、ぶっちぎりの一位でゴールテープを切り。

総合優勝も赤組だった。

校長先生から優勝旗を受け取った時、多分、有岡、泣いてたね。

終わってから、応援団で写真を撮ってもらう事になって。

偶然、有岡の隣りに立った。

だから小さな声で「お疲れ様」って告げたら、嬉しそうに親指で鼻をはじいてた。

そして、私の肩に腕を回し、空いてる手はピースを作ってたから、私も真似してピースを作った。

やっぱり、やって良かったなって思ってね。

いい思い出が出来た。

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去年、「来年、一緒に沖縄に行きたい」なんて言ってたけど。

もちろん、実現せず。

私は、お父さんとお母さんと三人で沖縄に行ってきた。

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有岡は、サッカーの練習がなければ、彩ちゃんが有岡の家に来てるみたいで。

おばさんが、うちに避難しに来てた。

またか・・・

と思うけど、ちゃんと仲良くしてるんなら、それでよかった。

お互い、好きな人といる時間が楽しいんだろうなって想像して、羨ましく思ってた。

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夏休みが終わると、卒業アルバムの撮影や、文集の原稿を書いたり、卒業に向けての行事も増えてきた。

10月の日光への修学旅行。

有岡とは偶然同じ班になった。

事前学習から、一緒にいられるのは嬉しいし。

運動会同様、有岡が班長で、私は副班長をやらされた。

日光東照宮でお土産を見てたら、後ろからのぞいてきた。

有岡「それ買うの？」

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