20 バレンタインデー ページ20
・
有岡は声がでかいから、全部彩ちゃんに聞こえちゃいそうで。
ホントやだ・・・
・
・
バレンタインデー
学校にチョコを持って行けないから、帰りにキノコ公園で待っててもらった。
伊野尾くんと八乙女くんに、チューリップサブレをプレゼントしてみた。
伊野尾「ありがとー！」
八乙女「ありがと」
そこに、彩ちゃんと有岡が現れた。
伊野尾「有岡、もらったぞ」
有岡「あ、俺のは？」
A「あとで、ポストに入れとく」
義理サブレは、雑にポストでいいよね。
ティガ事件のバレンタイン以降は、ずっとポストに入れてたし。
有岡「ポストだと割れちゃうんだけど。
三年越しに、やっと言えた」
A「あ、ごめん・・・
これから彩ちゃんとラブラブするんだろうし、やっぱポストにそっと入れとく」
笑顔・・・笑顔、出来てる？
有岡「分かったよ・・・」
否定しないんだ・・・
彩ちゃんは、ランドセルを置いてから有岡んちに行くみたいで、そこで全員バイバイをした。
必然的に有岡と同じ方向になっちゃうわけで。
話す事も特にないし、一歩前を歩きながら自宅に向かった。
・
有岡「なあ・・・」
突然呼ばれて、立ち止まり振り向いた。
A「何？」
有岡「いや、あの・・・
本命チョコは？
誰かにあげるの？」
なんて事、聞いてくんのよ。
A「好きな人いないし、ないけど？」
有岡「ふーん、そっ」
A「何それ、嫌味？
自分は幸せだから、私の事、可哀相とか思ってんの？」
有岡「べ、別に思ってねえし」
ムカついたので、前を向いて歩きだした。
ひとり言っぽく、嫌な事を言ってみた。
A「あーあ。
彩ちゃんと自分の部屋で、何するんだか。
有岡、すぐ変な事してくるしね」
そう言った途端、ランドセルをガタガタと鳴らし、私の目の前に立ちはだかった。
有岡「何だよ、変な事って」
言って後悔した内容を、この人に伝えたくなくて。
A「知らない」
そう言ったのに
有岡「言っとくけどな、彩ちゃんとは変な事しねえから。
チューしたくなるのは、お前だけだからな」
A「な、何よそれ。
言ってる事が、変じゃん！
バカなの？
もーーー！」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年8月29日 23時
