検索窓
今日:43 hit、昨日:3 hit、合計:198,232 hit

47 ページ47






A「別に、大ちゃんのせいじゃない」





大貴「うん・・・行こ」




ダイキを抱えてない手が、私の前にすっと伸びてきた。



バッグと手土産も持ってない方の手を、その手に重ねた。









相変わらず、冷たい手・・・

だけど、とっても温かくて。

私達二人は、大ちゃんに守られて生きていきたいって、強く思ったよ。






近くの駐車場に停めてあった車に乗り込み、ダイキはチャイルドシートに座った。


私も、ダイキの隣に座り、なんかホッとした。






大貴「ダイキ、まだマスクつけとけ。

  こっから30分くらいで着くと思うからさ。

  うち行けば、ネブライザーとか出来るし」





うちって、ご実家の病院って事だよね。



ホッとしたのも束の間、また緊張してきた。






大貴「A、ダイキの胸、まだゼーゼー言ってる?」





そう聞かれて、胸に耳を近づけたけど、さっきとは全然違っていた。






A「大丈夫そう。

  ダイキ、苦しい?」






首を横に振っている。





A「うん・・・よかった・・・」






ダイキ「マーマ、なかない!」





あ・・・・


涙が出てきた・・・



チャイルドシートの中で、ダイキが暴れ出した。


何をしたいのかと思ったら、私の腕を引っ張った後、私の頭をポンポンとしてきた。



もしかして、大ちゃんの真似?






大貴「おい、ダイキ!

  それは、俺の役目だから、お前はしなくていいっての!」






ダイキ「やーだ。

  ダイキのママ!」





大貴「いや、俺はAの事、ママとか思ってねえし。

  大切な人だからさ。

  なあ、よくあんの?発作」





A「最近はなかった。

  前にあったのは、半年くらい前で、実家の近所で犬に触った時。

  動物の毛がダメみたいで。

  すぐに近所の小児科に行ったんだけど」






大貴「動物もダメかー、俺と一緒だ。

  薬は?今も飲んでるんだよね、毎月小児科に行ってるくらいだから」






A「うん、今は吸入ステロイド薬を」






大貴「だから出来たんだな」





A「あれで、出来てるのか不安だったんだけど。

  ひどくなると、ネブライザーしてる」






大貴「今日は、ホコリとか空気の悪さなんだろうな」





A「ダイキ、東京初めてだから」





大貴「えっ、そうなの?」







 

48→←46



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (297 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
787人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP , Daiki
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。