41 10/21 ページ41
・
翌週の水曜日は、残業になったと連絡があり、普段通り、私がダイキをお風呂に入れ、8時半にはお布団の中に入った。
寝室を暗くして、手元だけの明りで絵本を読んでいると、ガチャッと鍵が開く音がした。
あーーーっ、タイミング!
ダイキ「ママ、だいちゃんきたね!
ちょっと、いってくる!」
A「ちょっと、ダイキ!
もう、ねんねよ!」
スッと布団から出て、寝室の扉を開けた。
キッチンのシンク上の電気の光が、寝室まで入ってきた。
ダイキ「だいちゃん、おかえり!」
大貴「あー、ごめん。
寝るとこだったよね」
仕方なく、私も布団から出て、キッチンに行った。
大貴「わりぃ、起こしちゃった?」
A「いや、まあ・・・ダイキが大ちゃんの事、ずっと気にしてたし仕方ないよ」
友達が言っていた、夫のタイミングの悪さというやつなんだろうけど、まだ正式な夫じゃない人には、そんなにイラッとしない事を知った。
A「ご飯にする?」
大貴「いやー、ダイキ寝ちゃう前に、やりたい事があんだけど。
あの・・DNA鑑定のキットが来たからさ、それだけやらせて欲しいんだけど」
そう言って、袋から何か見慣れない物を出した。
ダイキ「これなーに?なにがはいってる?」
A「この電気の明るさで出来る?
全体の電気つけちゃうと、また目がさえちゃうから」
大貴「あー、全然大丈夫。
ダイキ、おイス座って」
そう言って、大ちゃんは石鹸で手を洗いだした。
ダイキも興味津々で、一人でダイニングテーブル用の高いイスに座った。
私も、その隣に腰かけた。
大ちゃんもイスに座り、そのキットの封を開け、中のゴム手袋を、手際よくつけた。
なんか、そういう姿がかっこよくて、ちょっと暗い中、顔が赤くなってたと思う。
大貴「ダイキ、今からママと大ちゃんとダイキの三人は、同じ検査をします。
これで、お口の中をキレイキレイって5回こするのね。
綿棒って知ってるかな。
綿棒でこするだけだから、痛くないから。
最初に、ママにやってみよっか」
不安そうなダイキに、優しく説明する姿も、普段の仕事中の大ちゃんを連想させ、ドキッとした。
大貴「A、口開けて」
・
787人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時