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私の肩が震えだしたのに気が付いたみたいで、背中をさすってくれている。





大貴「もう、そんなに一人で頑張んなって。

  俺、子育てした事ねえから、分かんない事だらけだし、

  仕事が不規則で、家にいてやれねえかもしんねえけど、

  だけど、二人をちゃんと守ってくから・・・

  だから、俺と、結婚・・・・してください・・・」





大ちゃんの手が私の肩にかかり、体を離された。


下を向いている私のアゴに指をかけ、そっと持ち上げた。


私の濡れた頬を親指でふき、私の目を見て言った。











大貴「返事は、今すぐじゃなくていいけど早目に欲しい。

  Aのご両親に挨拶に行きたいし、うちの親には話しとくから、それから会いに来て欲しい。

  子供・・・二人目も欲しい・・・


  なんか、問題ある?不安とか・・・」






あの頃より、ずいぶんしっかりした顔になり、落ち着きをみせていた。

男っぽさも増して、その目の力強さに吸い込まれそうだった。

















A「大ちゃん・・・」





大貴「ん?・・・」




A「大貴・・・」





大貴「ん?俺?」





A「そう・・・・・大好き・・・ずっと好き・・・」





突然の告白に、ビックリした顔をしている。





大貴「うん・・・」




やっぱり恥ずかしくなって、大ちゃんの胸の中に入り、続けた。









A「バツイチで9歳も年上って事は、今だって気にしてるの。

  この2年9ヵ月の間に付き合った娘で、年上の人いた?」





大貴「同じ歳以下・・・」





A「うん・・・きっとそうだよね。

  もちろん、バツイチの人なんていないと思う。

  それを、恥かしいと思わない?」





大貴「うん、別に思わねえけど」





A「じゃあ、息子の名前が、自分と同じなんだよ。

  どおする?」





大貴「仕事中は、下の名前で呼ばれたりしないから、困る事ないけど。

  Aに「大貴」って呼ばれないのは淋しい。

  でもダイキくんが混乱するから我慢する。

  うちの親に、どう説明するかは、ちゃんと考えとく」





A「私の中で一番引っかかってるのは、女の子の事で・・・

  私に好きだって言ってくれたすぐ後に、違う女の子が部屋にいた事・・・

  また、あんな事が起こるんじゃないかと思うと、怖くて・・・」





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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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