5 ページ5
・
私の肩が震えだしたのに気が付いたみたいで、背中をさすってくれている。
大貴「もう、そんなに一人で頑張んなって。
俺、子育てした事ねえから、分かんない事だらけだし、
仕事が不規則で、家にいてやれねえかもしんねえけど、
だけど、二人をちゃんと守ってくから・・・
だから、俺と、結婚・・・・してください・・・」
大ちゃんの手が私の肩にかかり、体を離された。
下を向いている私のアゴに指をかけ、そっと持ち上げた。
私の濡れた頬を親指でふき、私の目を見て言った。
・
大貴「返事は、今すぐじゃなくていいけど早目に欲しい。
Aのご両親に挨拶に行きたいし、うちの親には話しとくから、それから会いに来て欲しい。
子供・・・二人目も欲しい・・・
なんか、問題ある?不安とか・・・」
あの頃より、ずいぶんしっかりした顔になり、落ち着きをみせていた。
男っぽさも増して、その目の力強さに吸い込まれそうだった。
・
・
A「大ちゃん・・・」
大貴「ん?・・・」
A「大貴・・・」
大貴「ん?俺?」
A「そう・・・・・大好き・・・ずっと好き・・・」
突然の告白に、ビックリした顔をしている。
大貴「うん・・・」
やっぱり恥ずかしくなって、大ちゃんの胸の中に入り、続けた。
・
A「バツイチで9歳も年上って事は、今だって気にしてるの。
この2年9ヵ月の間に付き合った娘で、年上の人いた?」
大貴「同じ歳以下・・・」
A「うん・・・きっとそうだよね。
もちろん、バツイチの人なんていないと思う。
それを、恥かしいと思わない?」
大貴「うん、別に思わねえけど」
A「じゃあ、息子の名前が、自分と同じなんだよ。
どおする?」
大貴「仕事中は、下の名前で呼ばれたりしないから、困る事ないけど。
Aに「大貴」って呼ばれないのは淋しい。
でもダイキくんが混乱するから我慢する。
うちの親に、どう説明するかは、ちゃんと考えとく」
A「私の中で一番引っかかってるのは、女の子の事で・・・
私に好きだって言ってくれたすぐ後に、違う女の子が部屋にいた事・・・
また、あんな事が起こるんじゃないかと思うと、怖くて・・・」
・
787人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時