40 10/15 ページ40
・
A「大ちゃん、大ちゃん、朝だよ･･･」
ダイキが起きないように、小さな声で大ちゃんを起こす。
いつものように、うーーんと伸びをしながらゆっくり目を開け、目が合った。
A「おはよ」
大貴「え？ちょっと待って･･･
今、何時？」
A「6時15分」
大貴「マジかよ！なんで起こさねえんだよ！」
A「シーッ！ダイキが起きちゃうよ。
起こしてるじゃん。今日は、もっと早かったの？」
大貴「もういい！」
上体を起こし、枕元のスマホのチェックをして寝室を出た。
怒ってる原因は分かるけど、そんなに怒らなくてもいいじゃん！
私も、洗濯干しの続きを始めた。
・
リビングに姿が見えたので、部屋に入ると、腕を引っ張られ、大ちゃんの胸の中におさまった。
大貴「ホントは、今日が誕生日なんだよな。
おめでと。
昨日は、したかったのわかるよな？」
A「んーー、でも気持ちよさそうに寝てたし、大ちゃんのお布団で寝たから、幸せだったよ」
大ちゃんの腰に腕を回して、ぎゅっと抱きついた。
A「ありがと」
私の両肩に手を置き、体を離すと、ゆっくり顔が斜めに近づいてきた。
そして、柔らかい唇が触れ、大ちゃんからの愛が注ぎこまれた。
朝から、熱い愛･･･
私の背中を支える手が優しい。
大貴「じゃあ、行ってくる」
A「うん、あっ、これお弁当･･･」
大貴「あ、ありがと。
これがあると思うと、仕事がはかどるよ」
A「大袈裟ー。
私も同じの食べてるからね」
大貴「ダイキも、ダイキもって言われそうだな」
A「ダイキに内緒ね！」
大貴「ひでえな」
A「私達は、もっと大きな内緒をしてるんだから、全然大丈夫！」
大貴「まあ･･･そうだけど」
玄関まで見送り、もう一度いってらっしゃいのキスをする。
今の私達は、恋愛期間なのか結婚済みなのか、わかりづらい。
二人っきりになれる時間も、ちょっとしかないから、そういう時間を大切にしたい。
大ちゃんの腕の中から離れるのが、寂しいけど。
素直に好きって気持ちで過ごせるのは、嬉しいから。
この微妙な関係にも、不満はほぼない。
大貴「行ってくるね」
A「いってらっしゃい、気を付けてね」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 787人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年11月5日 12時
