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Daiki



ダイキは、先生が作ったメダルを首にかけてもらって、Aと戻ってきた。


全員同じメダルを貰えるんだけど、それでも一等賞だったのは嬉しかったみたい。





A「ダイキ、大ちゃんと一緒に頑張ったね!」





ダイキ「うん!これ、もらった!」




A「うん!よかったね。

  去年は、雄也がズッコケてね」





母「あの子、前の日、飲み過ぎたみたいでね」





ダイキ「ゆうや、だめ!」





大貴「忙しいのに、来てくれたんだから、そんな事言っちゃダメだぞ!」





ダイキ「ゆうやは?ねえ、ゆうやは?」





ダイキの中では、雄也さんの存在は大きい。

ずっと一緒にいたからだろうな。





A「お仕事だよ、今日は」





母「今日は、大貴さんがいるから、大丈夫でしょ?」





ダイキ「だいちゃん、いるね」





A「ちょっと早いけど、お昼にしちゃおっか」





乳児のクラスは、出番が終わって、メダルを貰ったら帰っていいらしい。

その後も預かりのある子は、応援席に戻るみたいだけど。









運動会の輪から少し離れた所にシートを移動させ、Aが朝早くから作ってくれたお弁当を広げた。


いっぱい並んだおにぎりの隅に、小さなおにぎりがコロコロと詰められている。

ダイキの分だね。




A「大ちゃんのは、ここから、こっち側ね」




大貴「え?」




A「梅干し・・・嫌いだったよね」




大貴「うん・・・」





覚えてくれてたんだ・・・やっぱ嬉しい。




ダイキにエプロンをつけてあげて、いただきますをした。



外で、こんな風にお弁当を食べるのなんて、何年振りだろ。


最低でも、仕事を始めてからはないから五年だな。







秋になり始めた空は、高く感じる。



青く澄み渡った空の下、みんな目を細めて、ダイキを見ていた。




家族に見守られて、大きくなったんだね。















お弁当を食べ終わり、ダイキが「遊ぼ 遊ぼ」って腕を引っ張るから、靴を履き立ち上がろうとしたら、ダイキがビックリする事を言いだした。










ダイキ「パパ、こっち!」









大貴「え・・・」





全員がダイキを見た。




今、何て言った?




慌ててAが「ダイキ、あっちにブランコあるから行ってきな」と話を誤魔化したけど、確実に俺の事「パパ」って呼んだよな。





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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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