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大きく腕を上げ、伸びをしている。


片目を開け、視界に入ったダイキを見つけ、かすれた声で「おはよ・・・」とつぶやいた。





A「じゃあ、お支度しようね」




ピョコッて立ち上がったダイキの手を取り、寝室を出ようとしたら




大貴「俺もー!」





A「お布団、畳んでから来てね!」





大貴「Aーー!」





甘えながらも、枕元にある二つのスマホをチェックしている。


寝起きにやる、大切な事・・・変わってないからね。






三人で朝ご飯を食べるのは初めてで。





A「ごめんね、朝はご飯なの。

  で、簡単に食べられる、おにぎりと具沢山みそ汁とヨーグルト。

  生活にゆとりがある時は、果物・・・

  こんな感じなの。

  私も、仕事行く準備もするし」






大貴「俺は、朝、ほぼ食べねえし。

  少し、食えればいいよ。


  ダイキ、エプロンしよ。

  ダイキのおにぎり、可愛いな」


 


ご飯の時にエプロンをするのは、覚えてくれて。

小さく握られたおにぎりを見て、微笑んでいる。





ダイキ「いただきましゅ!」




大貴「いただきます!」





ぐずったりする日もあるのに、今日は張り切ってご飯を食べている。


大ちゃんがいるせい?


運動会のせい?



どちらにせよ、母は嬉しい。









大貴「荷物、これ?」





A「うん・・・」





旦那さんがいる人は、こうやって荷物を持ってくれるのか・・・


運動会は、保育園の園庭じゃなく、近くの大きな公園の広場で行われる。


去年は、父が車で迎えに来てくれて行ったけど、今日は大ちゃんの車で連れてってくれるから、なんかいいね・・・







ダイキ用のチャイルドシート、乗せてるとこ初めて見る。




大ちゃんは、慣れた手つきでダイキを持ち上げて座らせ、ベルトをカチカチと止めていた。




大貴「Aは、助手席じゃなくて、ダイキの隣の方がいいよな」





A「あ、うん・・」





ダイキ「ママ!こっち!

  ダイキの隣!」






雄也の車では、確実にダイキの隣だけど、大ちゃんの車の助手席は特別だから、ちょっと迷った。

でも、ダイキにここと言われたので、仕方ないね。





車の中は、いつも大ちゃんの好きな洋楽が流れてるのに、この前言ってたディズニーが流れている。






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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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