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大貴「よしっ!これで一等賞だ!」




ダイキ「いっとうしょうだ!」





A「二歳児だから、そんな本気じゃないから。

  泣かないで、真っ直ぐゴール出来たら、それでいいの」





大貴「ママに買ってもらった靴で、一等賞取るんだろ!」





ダイキ「うん!」





大貴「よしっ、風呂行こ!」





私が、明日のお弁当の下準備をしてる間、ずっと相手をしてくれてて、かなり助かる。


仕事、定時くらいにあがってきたっぽいし、それはちょっと心配だけど、でもその気持ちも嬉しかった。






ドライブから帰って来て、やっぱり寝ちゃってるダイキ。


布団にそっと置くのも、ずいぶん上手になってきた。


寝室の扉をそっと閉めて、お風呂上がりで、キッチンで麦茶を飲んでる私の後ろに立ち、前に腕を回した。





A「大ちゃん、ありがと。助かったよ」





大貴「それはいいんだけど・・・

  明日、Aのご両親に会うの、めちゃくちゃ緊張してるんだけど」





A「大丈夫だよ、私のわがままで、こんな事になったのを、大貴に申し訳ないと思ってるから。

  あそこで会わなかったら、急に子供の親なんかにならないですんだのにって」






大貴「うん・・・俺の気持ち、ちゃんと伝えられるといいんだけど」






A「ごめんね、ホントはもっと、大ちゃんにふさわしい人、いるはずなのに」





大貴「なんだよ、それ。

  俺も、うちの親に話したから」


 



A「えっ!?

  何て言ってた?」





大貴「二人で合意のもと子供を作ったのに、そのまま別れちゃったって言った。

  で、再会して、男の子が産まれてて、彼女が俺の事忘れらんなくて、ダイキって名前を付けたんだって言ったけど。


  だいたい、あってるでしょ?」





A「だいたいね。

  で、一緒になって、いいって?」






大貴「まあ、仕方ないってのもあるのかな。

  俺は、今でも愛してるって言ったし。

  あ・・・で、親に言われたんじゃないんだけど、堅物なとこあっから、しときたい事あんだけど、協力してくれない?」





A「え?何?」






大貴「DNA鑑定・・・」






A「あ・・・」





大貴「簡単に、出来るんだ。

  それがあると、より認めてもらいやすいと思ってさ」






A「うん、いいよ。

  大ちゃんにも、ちゃんと認めてもらいたいし」

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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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