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ダイキ「マーマ、だいちゃんは?

  マーマ、だいちゃんどこ?」






いつもは、グズグズしながら起きるのに、ベランダで洗濯物を干している私の所まで来て、そんな事を言いだした。






A「ダイキ、おはよ」




ダイキ「おはよ。

  だいちゃんは?」






A「お仕事に行ったよ。

  先生のお仕事、今日は遠い病院に行くから、もう出掛けちゃった」






ダイキ「やだ!

  だいちゃんとあそぶ!」





A「ダイキも、保育園に行く準備しないとね。

  次の水曜日に、また来てくれるから、それまでは電話で話したりしようね」






ダイキ「すいようび?」





曜日の事なんて、よくわかってないから、カレンダーを見て、説明をしてみた。

分かってないと思うけど、「すいようび?」って何度も確認してきた。





ダイキ「だいちゃん、あいたいねー」





A「え?

  ママは、会えなくても大丈夫だよ」





遠くても、ちゃんと見守られてる感が、そう思わせた。





ダイキ「ちがう!

  ママ、あいたいねーって」






何を言ってるのか分からないけど、目が覚めてるってだけで、朝の難関一つ突破!





A「ほら、着替えるよ!」









いつもの朝が始まった。


違うのは、楽しみが出来た事。




ダイキとカレンダーに印をつけ、水曜日を待っていた。












大ちゃんが、外食でって言ってくれたけど、やっぱり気を使って疲れるから、うちで夕飯を食べる事にして。



大ちゃんは、ダイキとお風呂に入って、私は少しゆっくりさせてもらった。



大ちゃんの車で、ドライブしながら寝ちゃうというのも、定番になり、



そこから、体を重ねて、抱きしめられながら寝るという生活を何週間か送った。

















何週間か送って、毎回、大ちゃんが帰った日に、ダイキが同じ事を言ってるのに気が付いた。





ダイキ「だいちゃん、あいたいねー」




って。


ダイキが、大ちゃんに会いたいと解釈できる、この言葉・・・


必ずダイキは、ベランダでそれを言っていた。




まさかな・・・と思いつつ、何となく気になっていた。


















そして、ダイキの運動会の日になった。



大ちゃんも、忙しいのに仕事を調整して来てくれた。


前日の夜からうちに泊まっていて、ダイキとかけっこの練習をしていた。






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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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