23 ページ23
・
一応、ソファーの側に脱ぎ捨てられていたTシャツを持ってきたけど、起きないよね。
A「大ちゃん・・・大ちゃん・・・」
薄っすら開けた目と、目が合うと、私の腕を引っ張り、大ちゃんの腕の中に収まった。
寝ぼけた声で
大貴「やっぱ、寝ちゃってた・・・」
A「これ、着といた方がいいよ」
大貴「着せて・・・」
ダイキの真似なのか甘えてる。
頭からTシャツをかぶせるとこまでしたら、自分で腕は入れていた。
髪の毛がまだ少し濡れているのが気になったけど、きっと起きないだろうから、特に何も言わなかった。
Tシャツを着てくれたので、ホッとして自分の布団に入り、タオルケットをかけ、目をつぶった。
するとすぐに、シーツが擦れる音がして、背中の方で大ちゃんが動いているのがわかった。
ひゃっ!
後ろから、抱きついてきた。
首の後ろに、大ちゃんの熱い息がかかる。
大貴「なぁ、ダイキ、俺の事探してくれたな・・・
なんか、嬉しい・・・」
私の体を包みこむ腕に、ギュッと力が入った。
半分、後ろを向くと、大ちゃんの腕によって、180度回転させられ、向かい合ってしまった。
さっきまでいた、大ちゃんの腕の中・・・
再び、抱きしめられている。
そして、私の唇を、再びすくい上げる。
大ちゃんの足が、私の足を押さえ込んだ。
大ちゃんから離れる事が出来ない状況も、幸せだった。
A「おやすみ・・・」
大貴「おやすみ・・・」
子供の前で、こんなにイチャイチャしていいのかな。
そんな事を思いながらも、一週間に一度しか会えないんだって思い直して、大ちゃんの腕枕に甘える事にした。
大ちゃんの布団に、自分の枕を引っ張り入れ、そっと目を閉じた。
・
・
翌朝、早目に起きて、二人分のお弁当を作る。
誰かの分の弁当を作るとなると、やる気も違ってくるから。
自然と笑顔になってくる。
大ちゃんを何度も揺すって起こす。
寝ぼけながら、寝癖を直し、着替えて支度は完了したようだ。
A「これね、お弁当・・・」
大貴「あぁ、ありがと」
玄関でいってらっしゃいのキスをして、見送った。
またそれぞれの生活が始まるんだと思うと、やっぱり寂しい・・・
・
寂しいのは、私と大ちゃんだけじゃなかった。
・
787人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時