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シャワーを浴び終わった私は、そっとダイキの寝てる寝室の扉を開けた。
さっき、大ちゃんが布団の並べ替えをして、ダイキのベビー布団は一番端で、その隣に二枚の大人の布団が並んでいる。
部屋いっぱいに敷かれた布団に、家族を感じる。
ダイキも、汗をかいてるようで、汗をふこうと部屋に入り近づくと、小さく「ウェーン」と声を出した。
背中をトントンする為に、そっと隣の布団に入り、ダイキの顔を見ると、ゆっくり目を開けた。
あっ・・・起きちゃった・・・・
私は、慌てて寝たふりをしたけど、「ママ」と呼ばれてしまった。
すでに上半身が起き上がっていて、泣いてないのはよかったけど、目をキョロキョロさせていた。
ダイキ「ママ!」
A「ダイキ、ねんねだよ。
トントンしてあげるから、ゴロンして」
ダイキ「だいちゃんは?」
A「え?大ちゃん?いるよ。
大ちゃんも、もう来るから、ねんねしよ」
ダイキ「だいちゃん!」
私達の声が聞こえたのか、まだパンツ一枚の大ちゃんが入ってきた。
大貴「どうした、ダイキ。
もう、ねんねしないと」
ダイキ「ママ、だいちゃん、いたね」
A「うん、いるから大丈夫だから。
じゃあ、みんなでねんねしよ」
大ちゃんの首からかかってたバスタオルで、ダイキのおでこと頭の汗をふいた。
エアコンがついてるのに、やっぱり暑い。
一人大人が増えたせいなのかな。
大ちゃんも、端っこの布団に仰向けになって、一緒に寝てくれようとしていた。
私の耳元で「もし寝ちゃってたら、起こして」と言い、静かになった。
ダイキも安心したようで、背中をトントンすると、徐々に目が閉じ、すぐに寝てしまった。
あーよかった。
ぐずらないで。
背中側で静かになってる大ちゃんも、多分寝ている。
起こすべきか、そのまま寝させるか悩んだけど、Tシャツくらい着た方がいいと思い、体を揺すって起こした。
A「大ちゃん・・・大ちゃん、ダイキ寝たよ。
私、ドライヤーしてくるね」
寝返りを打ったけど、目を開ける気配はなかった。
タオルケットを大ちゃんにもかけ、私は少しの間、寝室から出た。
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ドライヤーをして、リビングのテレビ台に置かれた紙袋を片付けて、再び寝室に戻った。
二人とも、スースー言って寝ている。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時