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びっくりした・・・

そんな大金・・・




A「いや、こんなもらえないよ」




大貴「今、月にどれくらいもらってんの」





A「え・・・手取りで15万。

  あと、児童手当と児童扶養手当をもらってて、合せて19万くらいかな。

  でも、ここの家賃は3万だし、保育園も安く済んでるし、医療費はタダだし、貯金も少しだけどしてる」





大貴「そっか・・・早く一緒に住めるようにしたいな。

別に生活の為とかじゃなくて、洋服とか化粧品とか買っていいからさ、受け取ってよ。

ダイキの習い事にでもいいし。

ホントは、仕事辞めてもらって、うちで一緒に住みたいんだけどさ、一応、両方の親に承諾を得てからにしようかなって」





A「あのマンションに住むの?」





大貴「職場に近いし、駅前だし、スーパーとかも近くにあるし、いいでしょ?」






A「なんか、知ってる人に会ったりするかな?」






大貴「定食屋、まだ女将さんも旦那さんも元気そうだぞ。

たまに行くけど。

あっ、あのさー、あれ・・・トモさんだったっけ?Aが仲良かった人・・・


連絡取ってんの?」






A「最近はないかな」






大貴「アイツとの連絡は、切らなかったんだ・・・」






A「まあ、弟みたいなもんだし」






大貴「Aは、弟って思ってても、向こうは違うじゃん!」






A「あぁ、大貴の子を授かってからは、諦めてくれたみたい。

『他の男の子は、無理』って言ってた。


向こうで彼女が出来て、そろそろ結婚するんじゃない?」





大貴「そっか、諦めたか・・・」





A「まだ気にしてたとかないよね」






大貴「バカッ、気にしてたわ。

最悪、トモさんがAの事、幸せにしてくれてんなら安心だって思ってたわ」





二人掛けの小さなソファーは、ひじ掛けがついていて、大人が二人並んで座ると、少しきつい。




それなのに、私の隣にグイグイと座ってきた。


体が密着して、緊張する。





A「あっ、車!

ダイキ乗れたの?」






大貴「チャイルドシート買ったんだよ。

で、ダイキに合うか確かめたいのと、もし寝てくれたらラッキーだなって思って、ちょっとドライブしたわけ」





A「もう、用意してくれたんだ」












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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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