13 Daiki ページ13
Daiki
子供用のイスと大人のイスが二つあり、そこでご飯を食べているのがわかった。
いなくなったダイキは、その隣のリビングにいて、おもちゃ箱から何かを探していた。
A「ダイキ、もうお風呂だから、おもちゃダメよ」
ダイキ「パパにみしぇるの!」
A「え・・・」
Aもビックリしてたけど、俺もビックリした。
二人で目を合わせたけど、次の瞬間、ベランダへの窓の鍵を開けていた。
ダイキ「おちゅきさま、半分開いてるよ」
そういや、今日は下弦の月だって、さっきAが言ってたっけ。
「開いてる」っていうのが、穴が開いてるイメージなんだろう。
俺には、分かる・・・
A「ダイキ、小さい声ね」
そう言われて、右手の人さし指を立て、口の前にもってきて「シー」って格好をしてるのが、可愛い。
ダイキ「パパ!じぃじにトーマスもらった!
ばぁばは、ふく。
ママは、くっく!」
それぞれのものを、色んな所から持って来て、月に見せていた。
次に、玄関の側から、大きなものを運んできた。
三輪車だ。
ダイキ「しゃんりんしゃは、ゆうや!」
まだ上手く乗れないようで、またいでみたけど、前に進んでなかった。
大貴「ダイキ、押すよ!」
ダイキ「うん!」
ダイキは、足を乗せる台に、足を置き、嬉しそうにハンドルを握っていた。
シンプルな白い三輪車・・今どきのって、やっぱかっこいいよなーって思いながら、キッチンまで押してきてしまってた。
ダイキ「おりる!」
ゆっくり一人で降りると、冷蔵庫の扉を開けようとしてた。
ダイキ「ママ、あけて!あけてよー」
A「何が欲しいの?」
ダイキ「ジューチュ。りんごのジューチュ」
A「飲むんなら、ストローつけないと」
そっか、まだストローが必要なんだな・・・
Aからリンゴのジュースを受け取ると、それを持って、また窓の外に出た。
ダイキ「パパ!だいちゃんからもらった!」
大貴「え・・・・」
かなり複雑な心境だけど、でも嬉しかった。
ただのリンゴジュース・・・覚えてくれてたんだ。
そして、それを俺に差し出して「のみたい!」と言ってきた。
開けてくれって事なんだろう。
ストローをもらってこないと・・・
こんな日が来るなんて、嬉し過ぎてまた涙が出てきた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時