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Daiki




A「あのさ・・・さっきの、プロポ―ズって事でいいの?」




大貴「いや、俺も思った。

  俺が結婚する意志があるって事だったんだけど、雰囲気とかなかったもんな

  両方の親の承諾を得たら、改めてしたいかな。

  ダイキくんにも確認しねえとな」





A「それが一番大変かもよ」




大貴「マジで?!

  ママの事、大好き?」






A「うん、好きだと思うけどね。



  あの、ダイキって呼んでいいよ。

  自分と同じで、呼びづらいだろうけど」





大貴「うん、何か変な感じだけど・・

  ダイキは、漢字でどう書くの?」





A「『キ』がね、喜ぶなの」





大貴「漢字は違うんだね。

  大きく、喜ぶか・・・」





A「うん、さすがにね・・・」






そんな会話をしていたら、雄也さんのお店兼自宅に着いた。





大貴「ちょっと待って・・」





降りようとしたAの腕を引っ張り、きっと今日は最後になるであろうキスをした。





大貴「大好きだよ・・・」





A「私も、好き・・・」





目を合わせて、ニコッて笑った。


それは、これから、ダイキの前で、演技をするスイッチを入れた合図になった。











A「また騒いでる・・・」





二階に上がる前から、雄也さんの声で「ギブ、ギブ、やめろって!」と聞こえた。



店舗は三軒連なっていて、二階も、それぞれ店舗の事務所や自宅になってるようだった。

雄也さんのサーフショップは、今日は定休日だからドタバタしても大丈夫だし、両隣は飲食店だから、今の時間は二階に人がいないとかで、騒いでても大丈夫なんだとか。





A「ただいまー」





ダイキ「あっ!ママ!」





雄也「おぉ、なんだよ、早えじゃん。

  先生と話、ついたの?」





もう、ダイキは、ママの足にしがみついている。





A「うん・・・一応・・・

  いるから・・・」






大貴「遅くなって、すみません」




後ろに立っていたけど、顔をのぞかせて、雄也さんに挨拶をした。





ダイキ「ママ!だっこ!だっこして!」





A「ダイキ、すごい汗かいて。

  お風呂は?まだ?」






雄也「風呂入ったあと、そんな汗かいてたら、怒られんだろ」




Aは、ダイキをヒョイッと抱き上げた。



そして、後ろの俺と目が合った。





ダイキ「せんせー?」





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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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