第六十二章 ページ7
「元々お前に何も期待なんざしてねぇよ。けどな、お前が思ってるよりずっと、お前は俺達の力になってる。自覚しやがれ」
力になれてる...?
本当に...?
「そうそう。僕だって助けてもらってるし」
「私も助かっていますよ」
総司やけいちゃん、みんなが其々に頷いてくれる
嬉しくて嬉しくて私は思わず泣きそうになってしまった
そんな感動中に、ザキヤマが口を開き私に聞いてきた
「桐生君。こんな時に言うのも何だが、先程名を呼んだ時ざきやま、と言っていたのは何だ?」
「......それ今聞いちゃう?」
まさかのこの感動している時にそこを突っ込まれるとは思わなかったよ
さすがだよ、ほんと
「あ、俺の事も新八って呼んでたよな。普段は永倉さんなのによ」
「あー、うん、そうだっけ?」
「私の事も源さんって呼んでいたよ」
「え、そうかな?」
無意識ってこぇぇ!!!
「えっと、さっき呼んだ呼び方の方が私的に呼びやすいので、つい無意識で口にしてました...」
「別に好きに呼んでくれて構わないよ」
「おう、そうだぜ夕奈ちゃん!それに、敬語なんかもいらねぇしよ!」
「俺も構いません。しかし、何故ざきやま...」
三人は快くオーケーしてくれたが、一人だけ呼び方に疑問に思っている
笑って誤魔化すことにした
「それはそうと、桐生君?私の事、なんて呼びましたか?」
「.....あ、えっと....」
あれ?私もしかしてみんなの前でけいちゃんって呼んじゃった?
うわー、笑顔が怖い
物凄く怖い
「さ、山南さんを...けいちゃんって.....あっははははは!!!」
「くっ、はははっ!!そうやって呼べるのは、夕奈ちゃんしかいねぇよ!!!」
平助と新八が耐えきれなくて笑い出すと、けいちゃんは物凄い真っ黒い笑顔で二人を見て「藤堂君?永倉君?」と名を呼びながらゆっくりと近づいていけば、二人の叫び声が屯所にこだました
その様子を見て、残りのメンバーも耐えきれなくなりみんなして笑い合った
第六十二章
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(ただいま。そう言える場所がここにある)
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ぷー(プロフ) - mizu217(ニイナ)さん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです!!キャラ崩壊してないかとか色々心配ですが...かっこよく書けててよかったです! (2017年8月25日 12時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
mizu217(ニイナ)(プロフ) - もう、無理です。左之さんかっこよすぎです〜!! (2017年8月25日 4時) (レス) id: 908cde38bf (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - Asoraさん» お心遣いありがとうございます。優しさが心に染み渡ります...!これからもこの作品に目を通していただければと思いますので、よろしくお願いします。 (2017年8月24日 8時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - ぷーさん» いえいえ! こんな事言える立場では無いですが無理はしないでください!何時迄も楽しみに待っていますので! (2017年8月23日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - Asoraさん» ご指摘ありがとうございます。全然気付きませんでした...!!また何かありましたら、教えて頂けると嬉しいです。そして、嬉しいコメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです。これからも楽しんで頂けるよう頑張ります! (2017年8月23日 22時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月21日 10時