一児の母が薄桜鬼の世界へ！？母は強し！《肆》《薄桜鬼》

第八十章 ページ45

慶応三年一月に新八とはじめくんが伊東さんから接待を受けるんだったよね

平助は自分の意思で
はじめくんは任務のために

其々が、それぞれの想いで御陵衛士に行く

その時まで後わずかーーー





今日は新八、左之さん、平助と島原に来ている

何故か私も強引に連れて行かれた
それもまさかの平助に

何故？と疑問だらけだが、平助が私の隣に座りコソコソと二人には聞こえないように話して来た内容に納得した


「なぁ、夕奈は知ってんだろ？この先に起こることをさ。俺の事も、知ってるよな...？」


「知ってる。でもそれは平助自身が決めた事でしょ？ならいいんじゃない？」


「けど俺さ、本当に良いのかって思っちまうんだ...千鶴の事もあるし...」


「正解なんかないよ。何が正しくて、何が正しくないのかなんてさ、行動してみないとわかんないじゃん。自分が今何をするのか、じゃなくて何をしたいのかってのが一番大事なんだと思うよ」


「何をするのかじゃなく、何をしたいのか....」


「そ。何をするってのは業務っぽいけどさ、何をしたいってのはそこにちゃんと自分の【意思】があっての事でしょ？だから、それを踏まえて考えるなら、平助のやる事は別に間違ってないと思うよ。ちゃんと【意思】を持って決めた道なら迷わず進むべき。進んで、違うなって思ったら少し立ち止まって考えて、それから答えを出してまた歩けば良い。自分がしたいと思ったようにね」


「....なんか、夕奈って姉ちゃんみたいだな」


「平助みたいに可愛い弟は大歓迎」


二人してコソコソと真剣な話をする
話をしたからか、平助は先程よりも吹っ切れたような顔つきになりやっとほんとの笑みを浮かべた

そんな私達の様子を詰まらなそうに見ている二人に気付き、私と平助は素直に謝る

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