1話 ページ2
『カッカシー！ 遊びにきたよー』
音をたてずに木の上から降りてきた男はヘラリと笑った。
黒い布で鼻筋まで隠し、額当てで左目を隠している白髪の男は、気怠げな様子で振り返る。
そして心底呆れたというような視線を終夜に向けて溜息をつく。
そんなカカシの向こうから、まだあどけない声が聞こえた。
「カカシ先生、誰だってばよ！？」
聞こえた声に反応してカカシの向こうを見ると、3人の少年少女が終夜のことを見ていた。
金髪で威勢のいい少年と黒髪の冷静な少年、そして紅梅色の髪をした少女。3人の怪訝な表情に、またヘラリと笑った。
『もしかして、任務中ー？』
のほほんとした口調に、少年たちの警戒も解ける。それほどまでに強さを感じなかったのだ。
「そうね、お前が来るまでは任務だったよ」
「中断させられた」と少し不機嫌そうなカカシの横に立つ。終夜はぼんやりと自分を見ている少年たちに、またのほほんとした口調で名前を聞いた。
『俺ね、ひだか終夜っていうのさ。君たちはー？』
真正面から終夜の姿を見た少年たちは息を呑む。
黒を基調とした服を身に纏い、柔らかそうな黒鳶色の髪は風によってサラリと揺れる。
一般的に見て整っている顔立ちに加えて、左右で色の違う瞳。服や髪の暗い色の中で輝く白銀色。その不釣合いさが余計に色気を醸し出していた。
『教えて？』と問う終夜に少年たちは口を開くだけで精一杯であった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろ(プロフ) - 一応、題名だけ載せさせていただきます！「【NARUTO】【男主】軽薄な忍─続─」です。18歳以上でしたら、見てくださると嬉しいです！ (2017年6月4日 16時) (
レス) id: 9ac8b3a805 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - なぁゆさん» 初めまして！ コメントありがとうございます！ この小説の続きはあるのですが、内容的にフラグがたっていますので、自力で探していただく形になっております。申し訳ありません。 (2017年6月4日 16時) (レス) id: 9ac8b3a805 (このIDを非表示/違反報告)
なぁゆ - 初めまして！とても面白い小説でした！！楽しく読ませてもらいました^^* 続きとかないんですかね？主人公とカカシのその後の展開がみたいです。 (2017年6月4日 14時) (レス) id: 02b0c2b0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろ | 作成日時：2017年5月20日 21時
