【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して8回目 。 ページ10

【五条side】



「あれ、みんなどうしたの」


伊地知の車があるな〜 なんて思いながら行ったところ、

丁度車から出てきたのはAを横抱きにしてる恵。

そして車の中では寝ている野薔薇と悠仁。


「恵もボロボロだけど、Aは更にボロボロだね」


横抱きにされてるAの足の怪我から血が伝っている。


……監督補佐なのにこんなボロボロになることある？




「……色々あったんですよ。

伊地知さんは新田さん呼びに行きました」


随分疲れてそうな恵。

車の窓越しから見える悠仁達に外傷はないし…

ヘマでもしたのかな？


なんて思っていると



「あ、」


そう言い恵が上を向けば、
地面に打ち付ける雨の音が一気に響いた。


「恵、びしょ濡れじゃん」


通り雨だと思うが、雨の勢いは強く、
恵と横抱きにされてるAの服はどんどん濡れていった。


「僕は無限があるから大丈夫〜！！」


「とことん運が悪い……」





「……」


とりあえず……



「A貰ってくね」


「え」


そう言い恵の腕からAを横抱きにした。


「こんな雨だし、恵は車の中で伊地知を待ってな
足の怪我の出血が酷いからね、先に硝子に診せてくる」


そう言い恵の言葉も聞かず硝子の所へ向かった。



＿＿＿＿

＿＿＿＿




「硝子〜 いる〜？」


行儀が悪いけど両手塞がってるし、足で扉を開けた。


(足で開けるんじゃないよ)って言われるのを


想像してたんだけど硝子の姿はない。


とりあえずベッドの上にAを下ろして上の服を脱がす。


風邪でも引かれたら困るし、

僕はこの子に興味ないしいいよねって思ったけど、

硝子がこの光景見たら怒るんだろうな〜

やけに硝子はAのこと気にしてるから。




「くしゅ、っ……」


案の定、寒いのか震えて くしゃみをするA。


ジャケットを脱がして、ワイシャツのボタンを外した。


びっしょりと濡れたワイシャツを脱がしてキャミソールだけに

したが……



「……」


Aの白くて細い体にはいくつもの痣。


……硝子が言ってたのはこれのことか



それに、運んだ時に思ったけど……あまりにも軽すぎる。


ちゃんと食べてるのかな



なんて思いながら、僕の上の服を着せた時だった。



「あれ、なにしてんの」


そういい僕の方に来る硝子。



「Aの怪我を治してあげてくれる？

あと、手は出してないから勘違いしないでね〜」






「Aのズボン脱がしながら言われても説得力がないな」

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