。繰り返して7回目 。 ページ9
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いや、今は考えてる場合じゃない。
野薔薇ちゃんたちを運んで伏黒くんの手当をしなきゃ……
「ザギン……」
「シースー……」
見た感じ起きなさそうだから、ね?
「伏黒くんは休んでて?
さっき念の為伊地知さんに連絡しておいたから」
帳に入る前、一応連絡しておいたのだがよかった。
私1人で虎杖くんはきっと運べないから…
いや、でも神社の石段までなら引きずっていける…!
そう思い1人ずつだけどズルズルと引きずり階段まで移動させた。
そして丁度よく石段下に見えた伊地知さんの車。
「伏黒くん〜!伊地知さんも来ましたし、行きましょうか」
「……」
神経に対してダメージを与えてくる呪霊だ
意識が曖昧そうな伏黒くんは社のところで座っていた。
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その瞬間だった
社を支えている柱が折れ、崩れようとしていた。
きっと戦闘の時に社にダメージがいっていたせいもあるし
今にでも壊れそうなぐらいボロかったから仕方ないと思う
でも____
「危ないッ!!」
「!!!」
ぱっと目を開く伏黒くん。そんな彼の腕を引いた。
釘で刺したところが痛んだけど、どうでもいい。
脳裏に浮かぶのは繰り返すループの中で何度も見てきた
死ぬ寸前の伏黒くん。
「っ……!」
間一髪のところで彼の腕を掴んだ。
_____
___
「ごほっ、ごほ、ッ………」
砂埃にむせると共に足首が痛んだ。
なんとか間一髪で社の下敷きにならなかったけど、
木材やらなんやらが散乱し自分がボロボロなのも分かる。
違う、そんな事なんてどうでもいい、
「伏黒くん、伏黒くん……ッ」
私の上で気を失ってる彼に呼びかければ
「……っ、」
うっすらと目を開けて起き上がった。
「大丈夫、?怪我してない?どこか痛いところは…」
額から血を流す伏黒くんに焦りが募る。
「……俺の心配なんてしてる場合じゃないですよ、Aさん」
そう言い私の頬を撫でた伏黒くん。
その手には血が着いており、私も頬を切ったらしい。
安堵が押し寄せて、一気に力が抜けてしまう。
「よ、よかった………
また、また…
死んじゃうかも、しれないって、ッ」
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「……また……?
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って、Aさん……?」
安堵したせいか、私はそのまま意識を失った。
「……なんでこんな…懐かしい気持ちになるんだよ……」
伏黒くんがそう、呟いてることも知らずに
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時