。繰り返して40回目 。 ページ42
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「嫌、ッ嫌……!!!!
野薔薇ちゃん、起きて、しっかりして!!!」
野薔薇ちゃんの元に行けば腹部からの失血が止まらなかった。
手に生暖かい感触が広がる。
このままじゃ助けがきてももたない……!!
「大丈夫、大丈夫だからね、」
___着ていたシャツを脱ぎ野薔薇ちゃんの腹部に押し当てた。
「助けがもうすぐ来るから、」
___白いシャツが赤く染っていく。
「私が何とかするから、っ!!!」
___地面を赤くしていく
「嫌、いや、やだよ、……!!!!」
悠仁くんも、伏黒くんも、野薔薇ちゃんも、
生きてなきゃ意味が無い
あぁ、やり直そう、もう全て。
貴方たちを救えない私なんていらない、どうなったっていい
野薔薇ちゃんの釘を取り、自分の心臓へ突き刺そうとした。
その時。
、
「もう……いいよ…Aさん…」
そう言い、釘を持つ私の手を掴んだ野薔薇ちゃん
「……大丈夫だよ、全部元通りにするから、っ」
「……」
釘を握る力が強くなった。
そんな私に
「……言いたいことが…あったの、聞いてくれる、?」
と、言った。
「はぁ……っはぁ……」
苦しそうな呼吸の中、合間を縫うように
、
「________ごめんね…」
掠れた声で、小さく聞こえた。
「っ……」
「虎杖達とこの任務の後…謝りに行こうとしてたの…
酷いこと言っちゃったって……
でも…運がなかったみたい」
_____あぁ、
「のばらちゃ、」
「よかった…謝れて…じゃなきゃ私…後悔してたから」
そう、いつもの様に笑った。
「……馬鹿な真似は…やめてね……
後追いなんてしたら…五条先生が……怒るわよ…」
私の手を掴んだその手は、私から釘を奪った。
「……野薔薇ちゃん…」
「あぁ、その子まだ息があったんだね。」
後ろから夏油傑の声が近づいてくる。
「Aさん、逃げて下さい……ッ」
「俺達が、なんとか食い止めますから……」
悠仁くん……伏黒くん…
そんなボロボロなのに…やめて、もう……
応戦する2人。私は…また何も出来ずにそれを見てるだけ。
私に……力があったら…
みんなを守れる力が…あったら……っ
「〜〜っ」
悔しくて、悔しくて自然と手に力が入る。
爪がくい込んで血が出ようが、
そんな痛みより自分の無力さを痛感した。
「っ……」
野薔薇ちゃんを運んでここから出よう
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時