【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して3回目 。 ページ5

【五条side】




「硝子〜 睡眠薬もらえない？」


「睡眠薬？……なんだ寝れてないのか？」

「まぁそんなとこ」



椅子に腰を下ろせば体が鉛のように重いのがよく分かる。


「嫌な夢でも見てるのか？」


そう言い、笑いながら薬を渡された。


「からかって言ったんだろうけど
そのまさか。大当たりだよ」


「お前が寝れなくなるほどの夢か、気になるな」


硝子が興味を持ったのか前の椅子に腰を下ろした。


薬を飲み、昨夜の記憶を辿る。


辿るといっても夢の内容は変わらないんだけどね






'





「……目の前で知らない女が自害する夢。」



「へえ……お前遊びすぎたせいで呪われたんじゃないか？」



硝子の発言に否定できない部分もあるけど

そんな生ぬるいものじゃないんだよな




「自害するんだよ、僕の前で。

んで、その後に僕が後追いするっていう…可笑しい夢だよ」



「後追いまでするほど好きなんじゃないのか？
その女の子と面識は？」



「後追いなんて悪いけど柄じゃないね〜

…僕も1番気になってるんだけど…

顔がぼやけてて分からないんだ」



「面白い夢だな、婚約者がいるのに
そんな夢みててどうするんだ」







……婚約者…ねえ、



「あの子は僕のこと何とも思っていないから大丈夫だよ」


「………」



思い出されるのは今日の出来事。



＿＿＿＿＿＿

「こんにちは、五条さん、望未さん。

悠仁くん達お借りしますね」

＿＿＿＿＿



少しは妬くと思ったんだけど、その逆だね

ニコニコで通り過ぎてった。





「まあ、表だけの婚約だしね。」



「……お前にとっては上を黙らせるのに都合良いだけの
存在かもしれないが……相手の事も少しは考えてやれよ？」



相手のこと…ねえ、


「なに、興味あるの？硝子。……Aに」





「……あの子の腕の痣が気になるだけだ」


「痣なんてあったっけ？」


いつも長袖だし気になったこともなかった。



「先日、右腕を庇ってるように見えたから
診せてもらったんだ。本人は転んだって言い張ってたけど、
あれは人にやられた痣だよ。」



「……へぇ」



確かAって望未の父親に預けられてるんだよね

帰ってる家もあそこだろうし…

てか望未もAに色々されるんだったら





1人で暮らせばいいのにね、Aも。






'





なんなら婚約者なんだから僕の家にくればいいのに



「……」


よくよく考えたけどそうだよな、婚約者なんだよな








「……喜ぶのかな」

。繰り返して4回目 。→←。繰り返して2回目 。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す