。繰り返して31回目 。 ページ33
五条side
上の連中にAの場所を聞けば
そこは拷問等に使われる部屋だった。
それに加えてさっき硝子からAの処刑が決まったと言われた。
「A!!!!」
扉を開ければ部屋は暗く、Aがうずくまっていた。
どれだけ怖かったか、辛かったか。
「もう大丈夫だからね。早くここから出よう」
そう言いしゃがめば、顔を上げたAと目線があった。……が、
「……どうしたのその怪我…」
「……」
頬にかかる髪を優しく手で避ければ誰かにやられたのか
赤い頬。そして口端から血を出してた。
「ねえ、誰にやられたの?」
「……」
「答えてA」
こんなに怒りが露になるのなんて久しぶりだ。
Aの肩を優しく掴めば 痛みのせいだろう、顔を歪めた。
頬をぶたれただけでなく肩まで…
「っ……」
どんどん怒りが募ってく。
でもAの処刑される時間が迫ってきてる。
そろそろ上の連中も僕の不可解な行動に疑問を持つ頃だ
「とにかく早くここから出よう。」
ここを出てどこか遠い所に連れてって僕の気持ちを伝えよう。
呪術界を敵に回してでも、絶対に守る。
「僕が守るから______」
そういいAの手を掴んだ。
その時だった。
、
、
「……婚約を破棄しましょう、」
「……」
握り返されることの無いAの手。
指輪が開かれた扉から指す、蛍光灯の明かりで光った。
____
____
Aside
痛かった頬も、
五条さんが優しく触れてくれたら痛みを感じなくなった。
五条さんが来てくれた途端、胸がいっぱいになったの。
傷を見た途端、声からして怒っている五条さん。
私に暴力を振るった相手に怒ってるんだろう
心配してくれてるのが嬉しかった私は…
最後まで馬鹿なんだとおもう
「僕が守るから_____」
そういい手を伸ばす貴方の手を握ってしまいそうになった
「……」
あぁ、貴方を失うのがこんなに怖いなんて思わなかった
大丈夫、大丈夫……
____
【任務?気をつけるんだよ?】
____
最初の頃のように戻るだけ。
____
【監督補佐だからって危険が無いわけじゃないんだから。
……ちゃんと僕のところに戻ってくるんだよ?】
____
大丈夫、っ…大丈夫……
「っ……」
大丈夫なんて…そんな嘘、どこで覚えたんだろう、
、
「……婚約を破棄しましょう、」
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時