。繰り返して29回目 。 ページ31
Aside
「……」
私はこれからどうなるんだろう…
望未さんはああ見えてお嬢様だし…親が黙ってるわけない
「……死んじゃうのかなぁ…」
殺されてもおかしくない。けど……
、
私は死ねない。
今世は何故か夏油傑が現れない。
つまり…伏黒くんたちが死なずに済むということ。
今私がここで死んだら…またループしてしまう。
今世のように次のループでうまくいくとも限らない。
なんなら…何回も繰り返したループの中で今が1番、
夏油傑も現れず、伏黒くんたちが安全なの。
私はどうなってもいい、
軽蔑されようが高専から追放されようが
……最初からみんなの幸せしか願ってないから。
だから、
_____今ここで死ぬ訳には行かない。
そう思い、もし、処刑となった場合どうしようかと頭を悩ませていた。
「……」
ふと、五条さんが救ってくれたり…
なんて夢みたいなこと考えちゃって、
表だけの婚約者なんだよ、情なんてない。分かってる。
でも…貴方の言動全てに情がなかったとも思えないの、
少しぐらい……期待してもいいのかな
なんて、思いながら指輪に触れた。その時だ
扉が開かれた。
、
「母親同様。本当に馬鹿な奴だ。」
「……」
開かれた扉。そこにいたのは望未さんの父親だった。
……五条さんだったらな、なんて……思っちゃった
「望未に手をあげるなんて信じられんな!!!!!」
そう言うと同時に頬をぶたれた。
「……」
口端が切れたのか、血が滲んだ。
……大丈夫、大丈夫。
「本当に馬鹿なヤツだ!!!!!!」
肩を蹴られ、壁に体が打ち付けられる。
……耐えて、耐えるんだ
「チッ……五条家と婚約なんて結ばなければ今すぐにでも
殺してやるのに……!!!!」
髪を捕まれ顔をあげられる。
目線があった。その瞬間だ
「……いや、いいことを思いついたぞ」
そういい髪から手を離した。
「……」
、
「____お前が五条悟に婚約破棄したいと伝えればいい。」
「っ……」
「五条家からの婚約は断れなかった…
その後もお前の悪い噂を散々流してやったのに五条悟は婚約破棄しなかった。
ともなれば……お前から言えばいいだけだ」
……婚約破棄…
そうなったら…私…もう、五条さんといられない…
___
【___A。】
___
私の名前を呼ぶ五条さんが浮かんだ。
「……嫌、です…」
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時