【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して2回目 。 ページ4

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夏油傑の目的も分からなくって、

望未さんは動けず立ちすくんでいた。


何も出来ない私だったけど、望未さんを庇って死んだのだ



……だって、私より望未さんが生きてた方が…


きっと、五条さんにとって良かったと思ったから。



何も出来なかった私が唯一、残せれたものだったから。




これが最初のループ。初めは理解できなくて戸惑ったけど、

野薔薇ちゃんたちを救えるチャンスと思ったら

有り難いものだった。


これで大丈夫、そう思ったけど……簡単にはいかない



2回目も、3回目も、4回目も、結末は悲惨で変わらない。


私がどれだけ物語を変えようとしても

悲惨な物語に沿われていくように



誰かが、誰かを庇って死んでしまったり

ある時は全滅してしまったり……3人を…

1人も死なせることなく救えたことがない。


その度に私は自害し、ループを繰り返した。





＿＿＿＿＿私の死が…ループのトリガーだから












'










「……今世では…救えるといいな……」


そんなことを呟きながら、悠仁くんたちの居る場所へ向かった。



＿＿＿＿＿＿＿＿


＿＿＿＿





「五条先輩〜！！！婚約したって本当ですか〜？

しかもAと！！！」


「ああ、そうだよ？」


「えぇ〜、私狙ってたのに！」





「……」



目の前にはかなり距離が近い五条さんと望未さん。


悠仁くんたちを連れて任務に行こうとした為…


「Aさんも望未さんへの態度改めたら何か
変わるかもしれないわよ！」


勿論私の後ろには悠仁くんたちがいる。

野薔薇ちゃんに至っては食い気味で すごいけど…




「……改めるも何も無いですよ｣


仕方ないよね、望未さんから聞いてる私の話なんて、

私はきっと悪魔のように言われているだろう

逆…なのにね






「え？」


｢…どうせ表だけの婚約者ですから」



そう言い



「こんにちは、五条さん、望未さん。

悠仁くん達お借りしますね」


ニコニコ笑顔で横を通り過ぎた。



「ちょ、ちょっとAさん！」

「ふ、ふしぐろ〜！俺こんな泥沼関係初めて見た…！」

「……」












何回もループして見てきた光景だ。


あんなニコニコで挨拶したのは今世が初めてだったけど、


あの光景は見慣れてる、大丈夫。



「……」








…五条さん…私と一緒にいる時、笑った事あったっけ





「っ……」



五条さんは何を考えているか分からない。


でも…私の事が嫌いなのは確かだった。

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