【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して21回目 。 ページ23

表だけの婚約者ってバレないようにする為のカモフラージュのようなものなのに…


＿＿＿＿＿＿

「この店で1番高いのってどれ？」
＿＿＿＿＿＿

開口一番がこれで冷や汗が出たのを覚えている。


「五条先生が婚約指輪選んでるの想像できないな」

「虎杖、大丈夫。私もよ」



「それが意外と………」


＿＿＿＿＿

「……うん、似合うね。これにしよう」
＿＿＿＿＿＿


そういい、笑いながら私の手を握った五条さんが頭から離れない



「顔が綻んでますよ」


伏黒くんに言われて自分でも自覚した。

人の前で惚気るだなんて…！


「あっ、その、ごめんなさ＿＿＿」

「いいじゃないですか」

伏黒くんが柔らかく笑って言った。


「……」


「Aさんなんか雰囲気変わったよな！」

「感情がハッキリしてていいわ」



「……みんなのおかげよ？」


「私たちは何もしてないわよ！」

「やっぱ愛のパワーってあんのかなー？
伏黒と玉犬も愛のパワーで繋がってんの？」

「そうなるとお前と宿儺もそういうことになるぞ」

「やめろよ伏黒！！！！冗談でもキツイぞ！」

「ほんとアンタ達バカね〜」



ううん、違うの。

みんなが…みんながこうして私を受け入れてくれるから



「あ！真希先輩たちだ〜！！！！」


過去のループで冷たく接しられるのが怖かったから

踏み出せなかった。当たり障りのない関係でよかった

みんなが生きててくれれば何でも良かったの

最初の頃みたいな楽しい思い出なんて要らなかった



でも……



「五条先生もいる！！！五条先生〜！！
婚約指輪の秘話教えてよ！」

「なに、Aから聞かなかったの悠仁達〜」




貴方が……私に優しくしてくれたから。


私もみんなに優しくありたい。関わりたい。

最初の頃みたいにまたみんなで楽しく笑いたい……



踏み出す勇気を貰ったの。



「なに、指輪自慢でもしてたの？」

そういい私を見る五条さん。




「え！！？まさかその指輪……」

「しゃけ……！」

「俺にもくれよ悟〜」


真希ちゃんと狗巻くん、パンダくんの視線に入ったらしい


「僕が選んだんだよ〜Aに似合うでしょ」


目の前でみんなが楽しそうに話してる。

あぁ……ずっと、ずっとこれが続きますように


そう、願った。
















「何よ……表だけの婚約者のくせに…許せない…
私の方が先に好きだったのに、……ッ！！」


望未さんがそう言ってたことを私は知らない。

そしてこれから起こることも＿＿＿＿

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