。繰り返して19回目 。 ページ21
五条side
任務なり仕事を早急に終わらせてAの仕事が終わる頃、
Aを高専前で待ってた。
けど当の本人は全く来なくってやっと来たと思ったら
「櫻田家まで1人で帰れますよ？」
そう言い首を傾げるA。
「違う違う。僕の家に帰るの」
「え？」
「望未には今朝話した時に言っておいたし櫻田家当主にも伝えておいたから大丈夫だよ」
「いや、でも、」
明らかに動揺しているA。
……なにをこんなに怖がってるんだ
「話はつけておいたんだから、ほら。帰るよ〜」
そう言いAの手を掴もうとした時だった
「あっ、」
「……ん？なにこれ、指輪？」
Aの手に握られていたのは勿忘草で作った指輪。
「真希ちゃんたちと話しながら作ってたんです」
「……」
ふと、Aの薬指を見てしまった。
「…婚約指輪欲しい？」
なんて聞けば
「いりませんよ、大丈夫です。」
そう言い薬指を摩った。
「大丈夫ですから、表だけの婚約ですし……
そのうち櫻田家に帰ると思うので＿＿＿＿」
「大丈夫だよ。もう帰らせないから」
Aのご飯は美味しいし、一緒に住まないで
表だけの婚約者だと上にバレてもめんどくさいしね〜
「ほら、帰るよ〜 今日の夕飯どうしようか？」
Aの手を掴んでそのまま歩き出した。
望未に呼ばれたあと、どうしてAと同棲したのか聞かれた。
自分でもよく分からないし気まぐれだよしか伝えなかった。
＿＿＿＿＿＿
「情もないのにAに思わせぶりなことして…
可哀想だと思わないんですか？」
＿＿＿＿＿＿＿
「……」
何も言わず、ただ掴んでいた手を解き、
優しくAの手を握った。
自分でも何でこんなことをしたのか分からない。
「あっ、」
戸惑ったのだろう。繋いだ直後はぎこちなかったが、
それでも、ゆっくりと握り返してくれた。
その瞬間。なんとも言えない感情で、
胸がいっぱいになったのが自分でもわかる。
……なんだこれ。
「…明日、婚約指輪選びに行こっか」
「え？」
「ほら、上に表だけの婚約者ってバレたら面倒でしょ」
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
Aside
五条さんに手を握られた。
ただの気まぐれだって分かってる、分かってるけど…
何回も繰り返したループの中で、
こんな恋人らしい事したのは初めてで…心臓がうるさい。
そんな私に追い討ちをかけるかのように
「…明日、婚約指輪選びに行こっか」
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (
レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています！ (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます！ (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように！ とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます！ 更新頑張ってください！！ (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ﾗﾑﾈ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月21日 20時
