【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して17回目 。 ページ19

真希side



「梵 Aです。よろしくお願いします」


目の前で綺麗なお辞儀をする女。

望未さんから色々聞いてたからどんな人かと
思ったけど…そんな性悪そうな感じしないな


「何もしなくていいからな。……行くぞ、棘。パンダ」

「しゃけ」

「おう」


だからといって関わりたいとも思わない

ここにくる途中、望未さんに関わらない方がいいと言われた


面倒事は嫌いだからな。そうさせてもらおう



＿＿＿
＿＿＿


「棘とパンダのやつ水分補給しに行ってから全く帰ってこねぇ」


アイツら絶対にサボろうとしてるだろ。


「ったく……」

私も休憩しとこう

そう思い歩き出した視線の先にはAさんが座り込んでて

何かをしているようだった。


……ほんとによく分からない人だな

特に興味も示さず休憩へと足を運ぼう歩き出そうとした。


その時だ




「……！！！」


Aさんがそのまま地面に倒れ込んだ。


「体調でも悪かったのかよ！」

急いで駆け寄りAさんの顔を覗き込んだ。


……が



「どうしたの？真希ちゃん……そんなに慌てて…」


キョトンと、しているAさん。



「急に倒れ込んだから……」


「あぁ、ちょっと眠くなっちゃって」


「……」


なんとも言えない感情でいっぱいになる


「仕事中だろ。チクッちまうぞ」

「真希ちゃんはそんなことしないもの」

そう言い笑う姿にペースを乱されてるのは確かだった。


「何してたんだよ」


「あぁ、これ？勿忘草が咲いてたから…花かんむりでも
作ろうかなって。久しぶりすぎて時間かかりましたけど」


Aさんの横には既に完成した花かんむりがあった。


「んで、それは？」


「花かんむりばっかじゃ飽きちゃうので…今度は指輪です。」


手先が器用なんだろうな。普通に綺麗だ


……そういえば






「指輪。貰わなかったのかよ。」

バカ目隠しと婚約したって聞いたし、婚約指輪ぐらい
してるのかと思ったけど、Aさんの指には何も無かった


「指輪なんてないですよ、表だけの婚約者ですし、」


「……」


おおよそ、噂では聞いてたけど本当なんだな


「嫌じゃねぇのかよ」


「嫌…じゃないって言ったら嘘になるかもしれませんね
でも、私は五条さんが好きです。呪術は使えない、やれる事は帳を張るぐらい…そんな私に居場所を与えてくれたんです。」




「……」



＿＿＿

「恩知らずで傲慢な子なの…私も手を焼いてて…
関わらない方がいいわよ！」

＿＿＿＿

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