。繰り返して14回目 。 ページ16
「美味しいなら…よかったです、」
美味しそうにご飯を食べてくれる事が
こんなに嬉しいなんて思わなかった。
櫻田家で作っても不味いだの色々言われてたから…
「…」
外を見れば夜景が綺麗で思わず見とれてしまった。
…あの後、五条さんに連れてこられたのは大きなマンション。
家賃どのくらいなんだろ…ってのが第一印象。
抵抗する暇もなく家の中に入れば
'' 「今日からよろしくね。A」 ''
なんて言われてお腹が空いたと言いながらお風呂に行ってしまった五条さん。
することも無かったから冷蔵庫にある食材でご飯を作ったのだ
そして今に至る。
「でも、やっぱり帰らないと…」
今日の出来事は決して櫻田家には許されないだろう
きっと望未さんが親に言いつけてどんな罰を私にとって下そうか考えてるはずだ
暴力だけで済むのならいいけど……
なんて思っていると
「だーかーらー、結婚前の同棲は大事だって聞いたよ」
「結婚前の同棲って… そもそも私と結婚する気なんて___」
「ないと思った?」
「っ……」
お風呂上がりで勿論目隠しはしてない五条さん。
あぁ、昔と変わらず綺麗な目……
その目から視線が外せない
「……表だけの婚約と聞いたので」
「その通りだよ。
僕にとって君は上を欺くのに打って付けってわけ
ほんとにありがたいよ〜」
「……」
分かってたことだけど、改めて言われると傷つくものだ
ただでさえ過去のループの出来事と違いすぎてて頭が
いっぱいなのに、さらにいっぱいになっていく
しかしそんな私に追い討ちをかけるように
「僕は君に対して情はない。」
「…」
胸がズキン、と痛んだ。
過去のループの出来事と違うからといって
気持ちまで違うとは限らない。
少しでも自惚れていた自分が恥ずかしくなった
、
いや……この発言は、過去に何回も言われたじゃない
いつも私は何も言い返さずそれを受け入れてた。
だって貴方が私を好きだなんてありえないんだもの
でも…いつも死ぬ時に後悔するのは……
、
「私は…貴方が好きです」
_______貴方に気持ちを1度も伝えなかったこと。
「……」
「貴方は私に対してそういった感情がないこと、分かってます」
「……一方的になっちゃうよ。それ」
「一方的でもいいです。想うことだけはきっと自由だから」
「んー…まあ自由にしたら?僕は恋愛なんてものには興味無い」
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時