【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して13回目 。 ページ15

野薔薇side




望未さんは私にとって、真希さんと同じぐらい憧れの呪術師。


だから、最初Aさんの話を望未さんから聞いた時、

許せなかった。会ったらガン飛ばしてやっからなっていう

勢いだったんだけど…




「梵 Aです。よろしくお願いします」


どこかで会ったことあるのか、
初めましてという気にはなれなかったのがAさんだった。



望未さんから聞いた傲慢さはなく、
どっちかというと謙虚な人だと思った。



でも話を聞いてくとやっぱり望未さんが辛い思いしてるっていうのが分かった。


そんな人には見えない。それが私の本音だったけど、

今まで一緒に過ごしてきた望未さんが嘘をつくなんて思えない


だから望未さんを信じる



そう決めてたのに…



「…虎杖はどう思うの」

「なにが？」

「Aさんのこと」


さっき握られた手の感覚がまだ残ってる。

どうしてAさんの手は震えてたの



「俺は…望未さんのいうような酷い人だとは思わない…かな。」


「……そう」


「俺はそう思ってるけど2人はどうなんだよ！…伏黒は？」



「……疑問ばっかりだ。」

「何よそれ」


「補助監督だからってあそこまでして俺たちを守ろうとするか？Aさんは呪術だって使えないのに。
あんなに命はって俺たちを守ってくれた。


……望未さんが言うような人には見えない。
それが俺の意見だ」


伏黒の発言に私も虎杖も言葉が出なかった。

それは私達だってずっと思ってたことだけど…



「じゃあ、望未さんが嘘ついてるっていうの？」


「虎杖。釘崎。」


足を止め振り向き、私たちを見る伏黒


そして





「Aさんがそんな人間じゃない事ぐらい
もう分かってんだろ」


「…」



「どんな事情があっちにあるかは知らないが
俺は俺が思ったように動くし信じるつもりだ。
前回の任務で俺達を守る姿を見て確信した


望未さんの発言一つ一つに踊らされてないで
自分で考えて動け。」


そういい伏黒は歩き出した。



「……」




……誰しもアンタみたいにはなれないのよ、伏黒…




＿＿＿＿＿＿

＿＿＿


Aside




目の前には私の作ったご飯を食べる五条さん。


「……あの、」


「んー？」


「…やっぱり帰ります」


「えー？結婚前の同棲って大事らしいよ？

あ、これ美味しい〜っ
こうやって家でご飯食べるの何ヶ月ぶりだろ」

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