【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して9回目 。 ページ11

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「雨でずぶ濡れだったから風邪ひくと思ったんだ。
僕なりの気遣いだよ」


「そんな優しさがお前にあったんだな」


「グッドルッキングガイ五条悟だからね〜」


ズボンも脱がし終われば、腕だけでなく足にも痣はあった。






「……この前…治したんだけどね」


この前、というのはきっと硝子が診た時のことだろう。


「聞いても 転んだとか、ぶつけた、しか言わないが
その痣だとそうは思わない」



「ん〜……謎が多いね〜」


「お前の婚約者なんだぞ、少しは興味をもったらどうだ」



……婚約者…ね




「……Aの身内について調べたんだ

って言っても、詳しいことは分からなかった」


「…」


「父親は早くに他界してる。
母親は望未の家に預けた後、消息不明｣


父親については分かったのだが母親の詳細が一切なし。


……何かが絡んでいるのか？







「まあ、望未の家なら心配はないと思うがな」


そういいAの傷を治す硝子。



｢櫻田家でしょ？裕福な家だし、実際望未はお嬢様育ち。

……苦しくない生活なはずなんだけどね」



しかし、この痣といいあまりにも貧弱な体。

目元の隈も寝れてない証拠だろう



「……」


憶測だけど…


「櫻田家でAはあまりいいように扱われてないみたいだね」


「私もそうは思っていた。
あまりにも望未から聞いてた話と違いすぎるからね」


「ほんと…ね」


望未から聞いた話だと、恩知らずで自己中心的。

望未の物を壊したり嫌がらせをする嫌な女ってイメージだった



……けど…



「不思議だね……一緒にいると気が緩んじゃう……」


幼少期に僕とAは会ったことがあるらしいけど、

生憎、僕全く覚えていない。
婚約者として初めて顔を合わせた時

＿＿＿＿＿

「昔、会ったことがあるんですけど覚えてますか？」


「ん〜悪いけど記憶にないかな〜」

＿＿＿



「……」


思い出すのは、その後悲しそうに俯くA。

もっとマシな返答があったんじゃないか？と思うぐらいだ




「……望未も嘘をつくような子とは思えないがな」


「そうなんだよね〜 実際、真相は櫻田家の人達しか分からない」


確かに望未は面倒見も良くて仕事もできる。

その為、悠仁達や真希達から慕われてる


嘘をつくような子じゃないと思うんだけどな〜




「まだ少し様子を見るとしよう」


そう言い、Aの服を着せ直す硝子に



「……Aに…一緒に住もうって言ったらどうなるかな」


なんて聞いた。

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